レザーマンについて

「Caramel Candy Camper」のHagarie

2018年04月29日 15:30



 こんにちは、Hagarieです。

今回のメーカー小話はマルチツール業界においてビクトリノックスと人気を二分する存在。

Leatherman(レザーマン)

について話していきます。

レザーマンのイメージ

 皆さんはレザーマンと聞いて何をイメージしますか?多くの人はプライヤー付きマルチツールを想像するかと思います。もちろん私もそうです。

 このプライヤーというのがキャンプでは非常に便利で、熱くて持てないクッカーや焼き網も難なく持てますし、場合によっては変形してしまったギアやポールの修理なんて事も出来るツールです。キャンプにおいてはビクトリノックスよりも使い勝手が良いんじゃないかと私は思っており、キャンプの際は上の写真のスクートPS4を常に持っています。

 レザーマンのブランドポリシーは「我々は、予測可能な事態と想定外の事態に備えるべく製品を製造することで、人々の生活を向上させる」とあり、確かに色々なトラブルもこのマルチツールひとつでクリア出来そうな気がしてきます。


レザーマンの成り立ち

 アメリカのオレゴン州ポートランドでメカニックをしていた創始者のティム・レザーマンは1976年、夫婦で低予算ヨーロッパ横断旅行中、300ドルでレンタルした車フィアットは不調続きで、宿泊したホテルもシンクの水道トラブルに見舞われる。その時愛用していたボーイスカウトナイフを使うも、トラブル解決には至らずマルチツールの必要性に気付きます。

 この良好での苦い経験を元に、帰国後、あの旅行でのトラブルを対処出来る様な道具を考え始めます。金属加工を学びながら木やダンボール等を使い試作品を作り続けます。

 1980年、遂に試作品「ミスター・クランチ」の特許を取得、ニューヨークタイムズ紙にも記事が掲載されました。しかし、その特許を買い取ってくれる企業は現れなかったそうです。
※画像はレザーマン公式ホームページより転載

 その後大学時代の友人スティーブ・ベルリナーとビジネスパートナーとなり、そのスティーブの父親を説得しマシーンショップ内にスペースを借り、そこが二人の小さなガレージファクトリーとなりツール製造が始まりました。

 そして1983年、ついに完成したのが「PST」でした。

これは従来のマルチツールでは出来なかった世界で初めてグリップを広げるとプライヤーとしても使えるマルチツールで、タイヤに刺さった釘で木端を引き抜くことが出来、シンクの水道トラブルにもパイプを増し締めする事が出来ました。

 しかしナイフメーカーからは「これはナイフでは無く工具」だと言われ、工具メーカーからは「これは工具では無くガジェットだよ」だと批判され、依然として企業からのウケは良くなかったそうです。

 1984年、そんな中マルチツールの先見性に目をつけたカタログ通販会社から少数の注文が入り、そこから一般消費者へ急速に浸透。一年の販売目標4,000本に対して、30,000本の売り上げとなったそうです。

その後、映画「スピード」や海外ドラマの「Xファイル」や「冒険野郎マクガイバー」等のメディア露出により日本での認知度が上がり、急速に普及していきました。


レザーマンのオススメ

 ビクトリノックスの時もそうでしたが、キャンプでマルチツールを使用する事って殆ど無いんですよね実際。でも何かあった時「こんな事もあろうかと...」と言える権利を手に入れることが出来るんですよ。それって凄くないですか?

SQUIRT PS4


 実際キャンプでは殆ど使う事が無いのでお守りの意味で持つには、このサイズで十分です。とは言いつつも非常に多機能で侮れません、本当にオススメですよ。


  



FREESTYLE


 コレは私の思い出の品。昔、雪が残っている時期ですかね、笠取山という山を登っていました。なんとその際、頂上付近で全裸の変質者に出会ったんだけど、その時これをポケットからサッと出し向かって来た全裸男に向け構えた事があります。結局その変質者にナイフの脅しは効きませんでしたが、そんな思い出のナイフ。オススメですよ。




おわり

はい、これで終わりになります。

最初に述べた通り、キャンプにおいてはビクトリノックスよりもレザーマンの方が使い勝手が良いのでマルチツールを買うならレザーマンをお勧めします。ただし、既にビクトリノックスや他のマルチツールを持っている場合は敢えて買うほどのものじゃないと思います。実際に使う事なんか殆ど無いからね。

以上、レザーマンを宜しくお願いします。


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