テーブルの必要性
今回は、初心者ソロキャンパーの為のテーブルについて説明します。
今まで
「テント」、
「寝袋」、
「スリーピングマット」、
「ペグ」と、その選択をミスるとキャンプが成立しなくなる様なクリティカルなアイテムを紹介してきました。
(参考 : テント、
寝袋(1)、
寝袋(2)、
スリーピングマット、
ペグ)
今回は、テーブルです。持って行かなくても事故の元になったり、キャンプが成立しなくなる類いのギアではありません。実際、山岳でのテント泊ではテーブルは持って行かない事の方が多いです。私が今まであった方達の中には、コンテナボックス等をテーブルとして代用したり、近くにある適当な倒木、岩をテーブルとして代用しているのを見たことがあります。
キャンパーはそれぞれスタイルが違います。ですのでテーブルが無いスタイルも大いにありでしょう。しかし、初心者キャンパーはテーブルが必須です。テーブルがある事で、屋外に出したギア達の
「住所」が決まります。それによりサイト構成に秩序が生まれ、快適なキャンプに繋がります。自分のスタイルが確立されるまで安く小さなモノで構いません。必ず用意しましょう。
初めてテーブルを買う前に
まず、自分のこれから行なおうとしているキャンプのスタイルを決めてください。ここでいうスタイルとは具体的には高さです。ハイか、ローかです。
今回説明するアウトドアテーブルは、多くのモデルで脚の長さ調整が出来ますが、調整出来ないものも多く存在しています。とりあえずテーブルは高さ調整出来るものを買っておけば、若干の執行猶予は出来ます。しかしチェアを買うまでにはスタイルは決めておいてください。
高さのスタイルに関して少し説明します。
2000年代まではハイスタイルが主流でした。どこのキャンプ場でも見かけるのはハイスタイルが圧倒的に多かったですね。ロースタイルというのは山岳等の荷物を減らさないといけないアウトドアのスタイルとして見られていました。
しかし、そんなハイスタイル全盛を終わらせる出来事が2010年代初頭の頃ありました。
ヘリノックスの出現です。
韓国のDAC社というポールメーカーが、
「Helinox」というブランドで超軽量コンパクトチェアを発売しました。収納時のコンパクトさは日本では革命的でした
(当時、既にエーライトは存在していましたが日本国内ではあまり販売しておらず認知度が低かった為、ヘリノックスが実質パイオニアとなりました)
2016年頃には各アウトドアメーカーが挙って似た様なコンセプトの商品を販売し始め爆発的に広がっていきました。
このヘリノックスの様なスタイルのチェアは軽量コンパクトな他に、従来のアウトドアチェアよりも少し低いという特徴を持っていました。そして、その手の椅子を使った人達は、ロースタイルが楽な事にも気が付いたのでしょう。ヘリノックスの広がりと一緒に近年ロースタイルのブームが訪れています。当時やや低いと言われていたヘリノックスのチェアワンですら、今ではハイスタイルのカテゴリーに入れられる事があります。
…話しがテーブルからチェアになってしまったので、話しを戻していきますが、私はロースタイル、ベリーロースタイルを推奨します。
テーブルの種類
アウトドアテーブルは無数に種類があり、説明しきれません。今回は、初心者向け、且つソロキャンパー向けに的を絞っていきます。
■ロールタイプ
天板が細い板が繋がった形状をしておりロール状に畳むことが出来ます。収納時、運搬時に有利なモデルです。
おすすめのモデルは、
キャプテンスタッグのアルミロールテーブルです。この製品は初心者向けというか、アウトドアをやる人は結構な割合で持っていますね。Amazonのアウトドアテーブル売れ筋ランキングでも昔から一位です。
アルミで出来ている為、熱い鍋等を置いても問題ありませんし、上でバーナーを使っても怖くないです。サビの心配もありません。完全にロースタイルのテーブルですが、ハイスタイルキャンプでも、クーラーバッグやコンテナを置く台として活用されているのを良く見ます。値段も安く、万能アイテムのひとつなので、持っておいても損にはなりません。
■布タイプ
天板が布製なので、ロールタイプよりもさらに軽量でコンパクトに出来るモデルです。
しかし、天板がテンションの掛かった布なので強度が無く不安定です。重い物や、背の高い物(500mlのペットボトルでも)を乗せれば倒れる恐れがあります。もちろん熱いものも無理です。軽過ぎる為、物を乗せていないと風で飛ばされたりもします。私も以前使っていましたが本当に何も置けませんね。通常の布モデルはオススメは出来ませんが、DOD(旧ドッペルギャンガー)のライダーズテーブルは天板に板が入っており強度がある為オススメ出来ますね。
これは分類上ロールテーブルかも。
←詳しくはAmazonで説明されてます。
■折りたたみ天板タイプ
天板部分が半分もしくは、3分割で折り畳むことの出来るテーブルです。天板が安定しており、そこそこ重いものを乗せてもびくともしません。また丈夫な天板のおかげで、運搬時には多少荷物を入れることが可能です。
ただし、このタイプも過信は禁物で、このタイプの一般的なモデルは天板が熱にも、水にも弱いです。天板は防水加工されていますが、長時間濡れたままになると乾いた後も天板全体がベコベコになることがあります。雨中キャンプの際は注意しましょう。私もそれで一つ駄目にした経験があります。
そういった不安がある為、私自身は
キャンパーズコレクションの鉄網のタフライトテーブルか、
ニュートラルアウトドアのバンブーテーブルを使用しています。ニュートラルアウトドアのモデルは天板の下にモノを乗せられるネットがあり便利です。さらにネットの下も活用すると結構な収納力があり、多くのギアに
住所を与えられます。
■天板が折り畳めないタイプ
このタイプは天板が折り畳めなく収納に不利な代わり、非常に強い剛性があり熱にも水にも強いモデルが多いです。ユニフレームの
フィールドラックや
焚き火テーブルが有名じゃないでしょうか。初心者から上級者まで幅広く使われていますね。
以上がテーブルの種類についての説明でした。
他にも紹介したいテーブルが幾つかあります。
まずSOTOから発売されている
フィールドホッパーです。
重量395gと非常に軽量コンパクトなので、もともと山岳向けモデルです。ですので通常のキャンプでメインテーブルとして使うには少し小さいです。でもサブテーブルにならオススメです。まな板として使っている人も見ますね。
このテーブルの特筆すべき点として、その圧倒的な展開性が挙げられます。収納袋から二つ折りになったフィールドホッパー取り出し、開こうとすると勝手に脚が出てきます。わざわざ脚を立たせる必要ありません。非常にコンパクトで軽量なこともあり、荷物にもなりませんし、旅の名脇役になります。オススメです。
こんな構造により脚が自動で出てくるんですね。単純な構造ですが私には分かりません。
あと最近個人的に注目しているのが
DODのソトメシンガーZ。詳しくはAmazonで確認して欲しいですが、ソロ用のシステムキッチン的なテーブルです。多分、数年後には他メーカーも真似して、良く見る様になるんじゃないかな。それくらいソロキャンパー側の視点に立って作られた面白そうな製品です。
(しかしここはドッペル時代からネーミングがスベってるな、それが狙いなんだろうけど...)
結局、何がオススメなのか?
私自身が初心者ですのでアレですが、今までの僅かなソロキャン経験から言いますと、テーブルはメインとサブの2個使いが便利と感じてます。なので少し大きめのテーブルと、小さなテーブルを二つ買うのをオススメします。
まずメインテーブルを
コールマンのナチュラルモザイクリビングテーブル/60プラス
このテーブルは脚の長さを調整出来るためスタイルに影響されず使用出来、値段も安く、使い勝手が良いのでお勧めします。
次にサブテーブルは、
キャプテンスタッグのアルミロールテーブル
ロールテーブルのところでも紹介しましたが、やはりこのテーブルは外せません。
はい、これでテーブルについて説明を終わりにします。
どうだったでしょうか。
なんかアソシエイトまみれになってしまいましたが、
実店舗でモノを確認するのが重要です。買いに行ってみましょう。
また、冒頭で説明した通り、テーブルは持って無くても、工夫で代用出来るギアです。
なので、逆にそんな立派なのを直ぐに買う必要はありません。
構造が単純な為、自作もオススメします。
それでは皆さん、良いテーブルに出会ってください。
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