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初心者の為のペグの話

   

初心者の為のペグの話

※このページは2018/03/09に一部改定を行なっています。

今回はタイトルの通りペグについて解説していきます。


ペグの目的・用途

 ペグの目的としては、ペグダウンと言ってテントやタープが風で飛ばされない様にする為、「杭」として地面に刺す役割があります。幾ら大きくて立派テントでもペグダウンしていなければ風で転がってしまいます、ペグは縁の下の力持ちとして大切な役目を担っています。このことから、ペグを買うにあたって重視すべきポイントは、地面への刺し易さ抜け難くさがポイントとなります。特に抜け難さは重視してください。


ペグの種類

形状による分類



・ピンペグ
初心者の為のペグの話
 プラペグと同様にテントを買った時について来る事が多いです。
その多くはジュラルミン製で軽く持ち運びに便利で、価格帯も比較的安価です。
この形状は柔らかい地面と、固過ぎる地面には不向きです。
通常の芝生サイトで安定した気象条件であればこれで十分です。



・Vペグ
初心者の為のペグの話
 断面形状がアルファベットの「V」形状のペグです。
ピンペグよりも抵抗が大きく、同じ長さであればピンペグよりも抜け難いです。但し、耐久性が低く為、アルミ製のVペグを使用する場合は、ペグハンマーの選択を誤るとペグを破損させてしまう事も多いので注意です。この断面形状の為、多くのモデルで重ねてスタッキング出来る様に設計されており、持ち運びに便利です。



・Yペグ
初心者の為のペグの話
 断面形状がアルファベットの「Y」形状のペグです。
Vペグと同様の抜け難さを持っていますが耐久性が高いです。その代わり、Vペグの様に重ねて収納出来ないのでスタッキング面では不利となります。


これらと似たようなものでXペグやWペグなんてものもあります。



こういった形状のものだとユニフレームのステンレスペグがオススメです。
初心者の為のペグの話
 独自な形状で、柔らかい砂地や積雪にもある程度対応出来、且つ、材質がステンレス製なので、固い地面にもある程度対応出来、抜け難く、錆びの心配も無い丈夫な作りです。また重量も鍛造ペグよりも軽く、この形状のおかげでスコップ的な使用方法も出来たりします。全体的にある程度の能力があり、まさに万能ペグです。初心者にオススメです。







・ネイルペグ
初心者の為のペグの話


 釘の様な形状で、多くはフック部分に樹脂部品がついています。
貫通力があり、ピンペグやY字ペグなどが刺さらない砂利交じりの地面でも、断面積の小さなこのタイプならペグダウンが可能です。そして比較的安価なモデルが多く、メリットが多いです。このペグを取り扱う時はフック部分の樹脂部品を叩いたり、抜く時に無理に引っ張ると破損するので注意が必要です。また、その樹脂部分のせいでスタッキング性では若干不利です。


形状による分類は以上の通りです。


他にもスクリュー型や、平たくて広いスノーペグなんてのもあります。各メーカーが知恵を絞って色々な形状のペグを作っています。興味があればググってみてください。

ペグの種類

材質による分類


・プラペグ
 プラスチック製のペグで、アルミ製のピンペグと同様に付属品として良く見ます。
軽く、整備されたサイト等では殆ど問題ありませんが、少しでも硬い地面にはペグダウン出来る貫通力がありません。
しかし素材が樹脂という事で金属製ペグに比べ素材としての密度が低い為、雪に刺した際、金属ペグの様に周囲の雪を溶かさず、安定してくれるというメリットもあります。また何かの弾みでペグが抜けた場合は軽いので比較的安全です。



・アルミペグ
 アルミ合金製のペグで他の素材に比べ軽い為、山岳用が多いです。
合金内の成分の違いにより、アルミ製なのに非常に丈夫なモノも多く油断は出来ませんが、安価なアルミペグは非常に弱く、打撃力の低いペグハンマーを使用しないと破損する事があります。



・チタンペグ
 アルミペグよりも若干重いですが、硬く丈夫です。山岳用が多く非常に高価です。
通常のキャンプではオーバースペックです。
アルミペグより軽いマグネシウムペグなんてのもあります。興味があればググってみてください。
チタンペグ同様オーバースペックです




・スチールペグ
 比較的安価な割りにアルミペグより貫通力があり、丈夫でもあります。曲がってもペグハンマーで叩けば直せます。
アルミペグよりもかなり重いです。また、地面に突き刺す都合上、錆びやすいです。



・ステンレスペグ
 スチールペグと同様の貫通力があり、丈夫です。
アルミペグよりも重いです。スチールペグと違い錆びづらいです。



・鍛造ペグ
非常に頑丈で、圧倒的な貫通力を持っています。反面、非常に重いです。

 鍛造ペグでは、スノーピークさんのソリッドステークが有名です。スノピ三種の神器にも数えられますね。非常に良いペグなのは確かで、多くのベテランキャンパーが最終的に辿り付くのがソリッドステークと言われています。しかし、近年それの対抗馬として現れたのが、村の鍛冶屋さんのエリッゼステークです。ソリッドステークと違い、断面が楕円形で、回転し辛く抜けづらく、逆に抜くときは回転させてやると楽に抜けます。またソリッドステークよりも僅かに安価でカラーリングが豊富です。意外とこのカラーリングが重要で、シルバーや黒等の地味な色の場合、地面に紛れてしまい無くし易いです。




私は青色のエリッゼステークを利用しています。
どの季節でも自然の中で青は目立つので無くしづらいです。

初心者の為のペグの話



・木製ペグ
 ベテランキャンパーさんなら一度くらい作った事ある人も多いんではないでしょうか?ペグを持って行き忘れたり、破損してしまい数が足りなくなった際は、薪を加工してペグが作れます。その際は、あまり細くしないで最低でも親指程の太さにしないと折れ易くなるので注意です。

ペグの長さについて

ペグの長さは一般的には15~30cmが主流となっています。

通常の使用であれば、20cmもあれば、ペグダウンの手間も掛からず、固定もある程度してくれますが、風が少し強いと耐えられない事が多いです。
ペグが風に耐えられなくなるとテントやタープのポールが変形、破損に繋がります。
また最悪、ペグが勢い良く抜けて飛んできます。
勢い良く抜けたペグに当たれば自分のみならず周囲の人にも怪我をさせてしまう恐れもあるので、風が吹く場合は28cm以上のペグを使用するか、ペグに重石を乗せたり工夫してください。下の図の様に一箇所に対して2本のペグを使う事も有効です。
初心者の為のペグの話

さらに強風の時は、ペグだけに頼らず木や車に直接ロープで固定すればより安心です。

強風の際はペグの材質や種類よりも長さが大事になってきます。強風の中でのサイト設営ではペグの長さの選定を怠らないで下さい。

ペグの打ち込み方

ペグダウンの際は下の図の様に地面に対して70度の角度で打ち込んでください。
初心者の為のペグの話

一般的には地面に対して60〜90度の角度でペグを打ち込むのが理想と言われていますが、一部のベテランキャンパーさんからは「地面に対して垂直が一番良い」とも意見を聞きますし、「ロープに対して垂直が一番」とも意見も聞きます。ペグは倒したほうが強いですが、倒すと地面が崩れやすくなります。大抵ペグが抜けるのは地面の崩れによる事が多いので、私は地面に対して70度をオススメします。

また深さももちろん大事です。可能であれば頭が2〜3cm出ているくらいまで打ち込みましょう。ペグが地面の中で動かなければ抜けるリスクも下がります。

撤収時について

撤収時はペグハンマーについているペグ抜きを使うか、
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(エリッゼステークは回すと抜けやすいです)

余っているペグを使い、抜くのも良いでしょう。
初心者の為のペグの話


丁寧に抜いたら一箇所に集めておきましょう。抜いたその場に放置してしまうと回収忘れの心配があります。可能であればその場で泥を落とし、乾燥させ専用ケースにしまいましょう。


私は18cm以下のペグはこの様に筆箱をペグケース代わりにしています。
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ペグハンマーについて

最悪、落ちている石でも良いと言いますよね。
その場合は、ペグの上に薪や平らな石を挟んで、石で叩いてください。
ペグを直接叩くとペグが破損する恐れがあります。

それでも慣れない初心者がやると失敗します。
ペグを破損させない為にもペグハンマーを買いましょう。

そしてアルミの華奢なペグは鍛造ペグ用の大きいハンマーで叩くと破損する恐れがありますので購入する際は自分の持っているペグにあったハンマーを選ぶようにしましょう。

初心者にはホームトントンがオススメです。鍛造ペグを使うようになったら、スノーピークさんのペグハンマーPROか、森の加治屋さんのペグハンマーがオススメです。



  




以上でペグについての説明を終わりにします。

ペグについては地味ですが、本当に大事な存在です。特に高地のキャンプでは天候も変わりやすく、急な突風も吹く恐れがあります。可能であれば保険の意味で、予備もたくさん用意した方がいいです。30cmクラスの鍛造ペグを6本だけでも良いので用意しておけばいざと言うとき本当に頼りになります。


快適な設営の為、ペグには予算を割いてください。
どうぞ宜しくお願い致します。


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