ユニフレームについて
メーカー小話、第5回目は
UNIFLAME(ユニフレーム)
について説明していきたいと思います。
このメーカーさん、皆さんどんな印象がありますか?
まずブランドイメージとしては私はコールマンやキャプテンスタッグ等の大衆メーカーと、スノーピーク等のブランド志向メーカーの丁度中間くらいに位置しているイメージで、言うほど高くないけど、言うほど値引きされない感じですね。製品自体は若干無骨だけど、全然、壊れないし、再販はあっても、モデルチェンジはほぼしない。
そんなイメージ。
また初心者を脱し始めたあたりのキャンパーがまず目を向けるイメージですね。
全部、私の勝手なイメージですが。
作っているものも調理器具や焚火台、ランタン等照明の火関係のモノが中心に感じます。
それもそのはず、メーカー理念が、
「ユニークな炎(フレーム)を創造する」
なんで炎を「フレーム」と表現しているのさっぱり分かりませんが、
そんな理念の下で製品を作っているので火関係のモノが多いんですね。
ちなみにユニフレームも、キャプテンスタッグやスノーピークでもお馴染みのモノ作りの町、燕三条の会社さんです。もとは飲食店で使うような水切りザルとかでトップシェアを誇る株式会社新越ワークスのアウトドア事業部のようですね。
早速、ユニフレームの歴史について解説していきます。
1985年 会社創設。カセットガス使用の工芸用トーチ「ユニトーチ」を発売
1987年 冬の釣り場に向けて、携帯用のガスヒーター「ワーム」を発売
驚く事に、この段階でガスストーブの名機、「ワーム」が作られたんですね。
現在は「ワームII」にモデルチェンジし、CB缶式ストーブにも関わらず圧倒的な運転時間(CB缶2本使用で10時間稼動)があり不動の地位を築いていますね。私も欲しいです。
1989年 キャンプ用ツインバーナー「US-2000」を発売
これも、ツインバーナーの名機ですね。
これは現在の「US-1900」の旧モデルです、CB缶式のツーバーナー界で不動の地位を築いていますね(そもそもCB缶式ツーバーナーが非常に少ないが)
1991年 スライド収納式のガスランタン「UL-1100」を発売
またまた、これもCB缶式のフォールディングガスランタンの先駆けですね。
現在はモデルは「UL-X」。
1992年 炭焼きグリル「ユニセラTG-1500」を発売
あの有名なユニセラのですよ。現在のモデルは「TG-III」。
これも名機と名高いのですが、正直重いし、焚火台としては使えないのでキャンプというよりは家の中やベランダで行なうキャンプ、ベランピングで使いたい製品です。
1995年 分離型シングルバーナー「US-1000」を発売
CB缶式の分離型バーナーの先駆けですね。
現在のモデルは「US-D」
ちなみにマルチロースターもこの時代に発売
キャンプで食パン食べるなら、このマルチロースターか、ホットサンドメーカ必須ですよね。また金属メッシュがあるおかげで、焼肉もバーナーに肉汁が落ちないのでソロ焼肉の際にオススメです。
1996年 「ファイアスタンド」を発売
この時代に焚火台とはさすがですね。さらにこのタイプ、今でも第一線で人気ですからね。なんだかんだ言って、金属メッシュの火底のおかげで空中で焚火をしている様なものなので、燃焼効率で言えば今でも焚火台の中でも一番なんじゃないだろうか。
1997年 「プレミアムガス」を発売。
CB缶はOD缶に比べ非常に安価ですが、冷えてしまうと火力ダウンとかデメリットも多かったんですが、このプレミアムガスの登場でデメリットを克服出来ました。
1998年 「ファイアグリル」を発売
これも名機ですね。剛性が強すぎて、一度買ったら壊れることは無いですね。これ。どこかの家電メーカーも見習って欲しいもんです。
この後、テントを発売したり、テーブルを発売したり、マイナーチェンジも何度かありましたが、今のユニフレームの看板製品が出来た大きな流れはここでまでの時代で完成しました。
ユニフレームさん、製品が早い段階で、現在の形になっており、つくりも頑丈で、まさに工業製品という感じです。
造形も単純に綺麗とかではなく、機能美を感じられますね。また、何よりも嬉しいのがCB缶式の火気類が充実しているところです。OD缶と比べCB缶は安価で入手もコンビニ等で手に入りますから、初心者には本当にオススメです。
また私も前の記事でユニフレームのファイアグリル用のヘビーロストルを他メーカーさんの焚火台用に改造を行なっています。何度も言っている様にユニフレーム製品は非常に頑丈に出来ている為、変な言い方ですが改造向きです。そんな使い方もお勧めなので、皆さんも是非思考を練ってください。
※参考
2018/02/27
みなさんも、これからもユニフレームをよろしくね。
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