ST-330 FUSIONの素晴らしさを勝手に宣伝する

~ SOTOの新発売、分離式CBストーブST-330についてレポート ~



当Blogにアクセス頂きありがとうございます。
Caramel Candy Camper管理者のHagarieです。こんにちは。
*****
あれは、もう2ヶ月前くらいですかね。
SOTOのST-310 レギュレーターストーブが如何に素晴らしく優れたストーブなのか。
そんな記事を書いたのは。
(→関連記事:ST-310の素晴らしさを勝手に宣伝する)
その記事の中で、こんな事を書きました。
下記はその記事の中から引用
★ST-310の向こう側へ
ST-310は名作とここまで褒めてきたわけですが、冒頭の方で説明した「ST-301」にも正直惹かれているんですよ。
分離式ストーブはバーナーユニットとガス缶が離れているので、ダッチオーブンを長い時間火に掛けたり、遠赤外線アタッチメントを輻射熱の心配をせずとも使えますし。
ST-301にマイクロレギュレータが付いて、さらに理想を言えばSOTOの上位ストーブで採用している擂鉢型のバーナーヘッドとか付いてたら嬉しいですね。そんな理想なストーブ発売されないかな~、ST-310の良い所とST-301の良い所が合体、謂わばフュージョンした様なストーブ発売されないかな~。
そんなのが発売されたら買っちゃうんだけどな~。
そんな事を書いていましたが、
しかし、なんと!
私が望んだ通りの、
マイクロレギュレータ搭載で、
すり鉢型バーナーヘッドの、
分離式ストーブを、
SOTOが発売しました!
その名も!
ST-330レギュレーターストーブFUSIONだ!

いやー、驚きですね!
まさか、私が理想と妄想で語ったストーブが出るなんて!
しかも私が語ったスペックともほぼ一致!
私が描いたラフイメージも製品写真と不思議とほぼ一緒!
いやー、こんな事ってあるんですねー!
ホント驚きですね!
あれが現実になるなんて不思議ですね!
私って実は予言者なんじゃない?
私、闇の組織に命狙われちゃうのかなー?
:
:
:
:
:
という茶番。
さ、本題に入りましょう。
★ST-330 FUSIONの基本スペックと他モデルとの比較
ST-330 レギュレーターストーブ FUSIONの基本スペックを記する上で、今回は比較としてSOTOを代表するCB缶式ストーブST-310とST-301のスペックも合わせて掲載しておきます。

またスペックを調べてみたらWEB上の各所で微妙な差があったので今回の各モデルのスペックは「2019 SOTO アウトドアカタログ」を元に書いています、ご了承ください。
(→外部リンク:2019 SOTO アウトドアカタログ)
ST-330 | ST-310 | ST-301 | |
---|---|---|---|
本体サイズ(mm) | 410×120×90 | 166×142×110 | 190×176×83 |
収納時サイズ(mm) | 110×75×90 | 140×70×110 | 160×100×90 |
重量 | 250g | 350g | 690g |
ゴトク外径 | 165mm | 130mm | 200mm |
ゴトク内径 | 70mm | 47mm | 50mm |
発熱量 | 2,200kcal/h | 2,500kcal/h | 3,200kcal/h |
使用時間(ST-760) | 約1.5時間 | 約1.5時間 | 約1.4時間 |
マイクロレギュレーター | ○ | ○ | × |
すり鉢バーナーヘッド | ○ | × | × |
価格 | 9,000円 | 5,200円 | 7,500円 |
★ST-330 FUSIONの長所、他に比べてメリットな所
上述したスペックを元に、このST-330の長所を説明していきたいと思います。
■収納サイズが小さい
分離式にも関わらず収納サイズが小さく、また重量も100gも軽くなっています。今まで「CB缶タイプのストーブは収納サイズが大きくパッキングに不利」というイメージがあったもののそれを払拭させています。具体的な例をあげていくと、
今までのモデルではメスティンには入りませんでした。
しかしST-330 レギュレーターストーブ FUSIONならスッポリ収める事が出来ます。
スノーピークのパーソナルクッカーセットも同様です。
僅かなサイズ差に感じるかも知れませんが、この様にパッキングする際は小さなサイズ差が大きなものとなります。
■ゴトクも大きく背も低く重量物でも安心
ST-301程ではありませんが、ST-310と比較すると安心して使用出来ます。
ST-310ではクッカーの位置が高く、調理時の安定感に不安がありました。しかし、このST-330ならクッカーの位置が低く、調理時も安定感が抜群です。屋外でも本格的な料理を楽しむ方であれば、この違いをすぐに実感出来ると思います。ST-301程ではありませんが。
■分離型ストーブ
ST-301同様に輻射熱を気にせず使用出来ます。その為、遠赤外線アタッチメントヒーターを使用する事も出来ます。遠赤外線アタッチメントは熱量はそこまで高くありませんがコンパクトで手軽に保険的な意味合いで持っていくことが出来るギアです。それを使えるメリットは大きいんじゃないでしょうか。
(→関連記事:冬キャンプに向けてヒーターの話)
最近流行のグリルプレートやダッチオーブンを使用する際、分離式では無いST-310等では専用の遮熱板が必要でした。しかしもう、そんな物は必要ありません。
■マイクロレギュレーターを搭載
ST-310同様に寒冷環境下でも安心して使用出来ます。
※補足:マイクロレギュレータとは何か?
一般的なバーナーは外気温が低いと缶内のガスが気化しにくくなる為、ガスの供給量が減り、火力が低下してしまいます。また連続使用すると、気化熱により缶が冷やされ、さらにガス供給量が減ってしまい、また火力が低下するという悪循環に陥ります。
マイクロレギュレータ搭載のバーナーは、内部にスプリングの反発力を利用した小型のガス減圧機構があり、外気温の低下や連続使用による缶内の圧力変化があっても、圧力の変化に応じてスプリングが伸び縮みしガスの供給量が調整され、火力が落ちにくく、常に安定したガスの供給が行なわれます。
上記の通り、一般的には寒さに弱いと言われているガスバーナーもマイクロレギュレータによって寒冷地でもパワーダウンする事無く使用出来るのです。具体的な話になりますがマイクロレギュレータ搭載のST-310は、ノーマルなCB缶でも気温5度くらいまでなら問題無く使用が出来ます、液化プロパンが入っている所謂パワーガスを使った場合、気温-15度くらいでも問題無く使う事が出来ました。
■全炎口型の火口とすり鉢状のバーナーヘッド
風に流されにくい、火足の短い静かな炎を生み出す秘密は、約300個にも及ぶ小さな炎口。すり鉢状に設計されたバーナーヘッドと相まって、耐風性の高さを実現する構造です。風の強い屋外で使用する際にも、ストーブの持つ性能を最大限に引き出します。
■点火スイッチと火力調節ツマミ
点火スイッチと火力調節ツマミがCB缶側に付いています。これにより火傷の心配が無く操作出来ます。
ST-310に至っては別売りの点火アシストアタッチメントを付けないと再点火の際等には火傷覚悟で点火スイッチ押しにいかないといけませんでしたから、これは安心。ライターがあれば解決したけどね
■燃料はCB缶(カセットボンベ)
OD缶に比べ価格は安く経済的で、コンビニ等でも購入出来る入手の手軽さです。
燃料の価格がOD缶は安くても一缶400円弱しますが、CB缶なら有名メーカーのものでも、安い時は100円以下で売られている事があります。一回のキャンプで1本消費し、年間30回キャンプに行くとして年9,000円の差です。それを5000年間続けたら家買えちゃいますよ。頻繁にキャンプ等で使用するならCB缶タイプが絶対におすすめ。
★ST-330 FUSIONの短所、使ってみて気になったところ
正直、ST-330は実際に手に取るまで最強のキャンプ用ストーブだと確信していたのですが、実際に使ってみるとなんかそうでもなく、気になるところもあったので書いておきます。
■使用時のサイズが大きい
分離式なので仕方ないところもありますが、使用時は占有面積が広いです。
上述した様に遠赤外線アタッチメントやグリルプレート等の輻射熱が大きい物を使用する際は便利ですが、通常使用であればST-310の方がスマートに取り回せる気がしました。
極端な話し、下の写真の様にCB缶をテーブル外に追い出すというのも手だとは思いますが、本体と缶を繋ぐフレキシブルホースはそこまで長くないので現実的ではありません。
■ゴトクの遊びが大きい
ゴトクのロック構造はST-310に比較的良く似ていますが、ST-310の様にカッチリとロックせず、角度で言うと±10度くらいの遊びがあります。使用に際してはクッカー等の重みで固定されるので無視出来るのですが、SOTOのフィールドギアの持つキッチリ感があまり感じられませんでした。
これはどうやら個体差が大きいみたいです、私の個体はグラグラです。
■脚の付け根が長方形
凄くどうでも良い様な事かも知れませんが、脚が付け根が長方形なんです。上手く説明出来ないので下の写真を見て下さい。
私の言いたい事察しました?察してください?(このBlogは皆様の広い心で出来ています)
この構造のせいで綺麗な十字に脚を広げられず、遠赤外線アタッチメントヒーターをセットする際は上述した脚の遊びと相まってスリットに入らずイラっとしました。
まぁ、でもこれによる使用の影響は少ないでしょうね。
■価格が高い
「マイクロレギュレーター」や「すり鉢型バーナーヘッド」という様なSOTOを代表する技術が注がれているので、仕方ない事だとは思いますが価格が定価9,000円と、ST-310の倍とまでは行きませんが約1.7倍と結構高いです。
この価格をポンと出せる人なら...出せる人なら...と考えましたが、このST-330に代わる様な上位互換なフィールドギアってありませんね。そう考えると、この価格は妥当かもしれません。
★最後に
如何だったでしょうか、ST-330レギュレーターストーブFUSIONの紹介。非常に優れたフィールドストーブという事が分かってもらえたでしょうか?
ここまで紹介しておいてですが、前回紹介したST-310で十分私は満足していたので、買って損ではなかったのですが、もしかすると実は買う必要なかったのかな?とか思うところもあったりします。皆さんも
これは素晴らしいストーブです、是非皆さんも購入してください。
そう、今ココで→(→Amazonへのリンク)
それでは皆さん良いアウトドアライフを!ではまた!
日光中禅寺湖の菖蒲ヶ浜で2泊3日のソロキャンプ!



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この記事へのコメント
家買えちゃう位で一瞬感心したけど5000年15万本はこれは酷い
330は良いとこ取りかと思ってましたが
価格とケーブルが足引っ張ってそうですね
330は良いとこ取りかと思ってましたが
価格とケーブルが足引っ張ってそうですね
>ttさん
いつもコメントありがとうございます。
そうなんですよ、良い所取りで最強だと思っていたんですが、
コメントの通りなんですよ。
ただST-310の完成度が高すぎるせいで、ハードルが上がり過ぎた感も拭えないですね。
いつもコメントありがとうございます。
そうなんですよ、良い所取りで最強だと思っていたんですが、
コメントの通りなんですよ。
ただST-310の完成度が高すぎるせいで、ハードルが上がり過ぎた感も拭えないですね。
はじめまして
七私と申します。
自分はST-301を所有していてST-330が気になっていました。
スペック上とても魅力的で先日実店舗で手に取って見ることができました。
気になったのはゴトク部分のぐらつき具合でした
かなりの遊びがあって、よくこれで製品化したなという印象でした。
工夫でどうにかなるもんなのでしょうか?
所有しているST-301にも不満がありました。ゴトク下のゴムが取れやすいとか、製品化した時点で気づきそうなもんなのに何故そのまま販売した?って思いました。現状シリコンチューブで工夫しましたので問題はなくなりましたがSOTO製品はいつも90点な感じですねぇw
七私と申します。
自分はST-301を所有していてST-330が気になっていました。
スペック上とても魅力的で先日実店舗で手に取って見ることができました。
気になったのはゴトク部分のぐらつき具合でした
かなりの遊びがあって、よくこれで製品化したなという印象でした。
工夫でどうにかなるもんなのでしょうか?
所有しているST-301にも不満がありました。ゴトク下のゴムが取れやすいとか、製品化した時点で気づきそうなもんなのに何故そのまま販売した?って思いました。現状シリコンチューブで工夫しましたので問題はなくなりましたがSOTO製品はいつも90点な感じですねぇw
>七私さん
いつもBlog拝見させて頂いてます。
コメントありがとうございます。
ST-330のゴトクはやはりそうですよね。記事の中でも書いていますが、私が今まで使っていたST-310は同様の部位がカッチリ出来ていて期待したのですがST-330はグラグラでした。ちょっとコレは構造を見る限り工夫といえるレベルの事では改善出来そうに無いですね。
正直、実際にクッカー等を載せれば、その重みで押さえつけられるので、使用時にグラつく事は無く問題は無いのですが、それでもやはりちょっと気になってしまいます。
私はSOTOは大好きだし、ここまでコンパクトなCB缶用分離式バーナーも無いので、不満はありますが概ね満足しています。
いつもBlog拝見させて頂いてます。
コメントありがとうございます。
ST-330のゴトクはやはりそうですよね。記事の中でも書いていますが、私が今まで使っていたST-310は同様の部位がカッチリ出来ていて期待したのですがST-330はグラグラでした。ちょっとコレは構造を見る限り工夫といえるレベルの事では改善出来そうに無いですね。
正直、実際にクッカー等を載せれば、その重みで押さえつけられるので、使用時にグラつく事は無く問題は無いのですが、それでもやはりちょっと気になってしまいます。
私はSOTOは大好きだし、ここまでコンパクトなCB缶用分離式バーナーも無いので、不満はありますが概ね満足しています。