初心者の為の雨キャンプの話

~ 雨の中でのキャンプ ~

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Caramel Candy CamperのHagarieです。こんにちは。
皆さん知っていますか?
6月19日を以って越境移動、制限が解除されたらしいですよ。
私が住んでいるのは関東平野の真ん中あたり、県境が集中している地域に住んでいます。市役所より県境の方が近い環境なのでこの越境移動制限解除は嬉しい限りです。
ただ皆さん、ココで油断するとまた第二波が発生して双子座は踊る
...などと難しい話はしないスタンスのBlogです。ココは。
さ、本題へ行きましょう。
★雨天のキャンプ
皆さん、雨の日にキャンプをした事やキャンプ中に急な雨に見舞われた事ありますか?
正直なところ雨の日のキャンプなんて避けられるのなら避けたいものですよね。
しかし「晴れの予報だったからキャンプを予定したのに当日になると雨が降りました」なんてよく聞く話です。完璧な天気予報など無いのだから、台風や激しい豪雨でもない限り雨キャンプに対応出来る様になっておきましょうというのが今回の記事テーマです。
★雨キャンプの良いところ
雨キャンプの悪い事はいっぱいあります。
・どんよりとした不快な空気
・何をするにも濡れる
・焚火も出来ない
・テントや道具が汚れる
・撤収の際には車内も汚れる。
なんか書いてて思いましたがロクなものじゃないですね雨キャンプ。
しかし、雨キャンプにも良いところだってありますよ。
幾つかあるので紹介します。
・しっとりとした神秘的な空気を楽しめる
・ペトリコールを楽しめる
・雨音や、木から落ちた雫がテントに弾む音等を楽しめる
・夜中外で騒ぐお客さんが居ない、静か
・そもそもお客さんが少ない
・虫もやや少ない
・テントの有難味を実感する
・テントというか自宅の快適さを帰宅時に実感出来る
なんか書いてて思いましたが、結構無理やりかも知れません。
ただ雨キャンプの抵抗が減れば、キャンプスタイルの幅や、キャンプに行くチャンスも増えますし、きっとメリットは多いと思います。頑張ってください。
★雨キャンプで重要な物
雨キャンプで最も大事なものは「折れない心」です。冗談に聞こえるかもしれませんが、これは冗談では無く本当にこれが一番大事だと思います。
折角キャンプ場まで来たのに雨に萎えて帰ったり、途中で雨が降り始めるものの対処をするのが面倒になり全て諦めてズブ濡れになったり、撤収の際に慎重にやるのが面倒になり自暴自棄になって身体や道具を濡らして風邪を惹いたり道具が酷く汚れたり。と心が折れれば敗北です。さぁ、涙の撤退戦の始まりです。
逆に雨に負けそうな時でも諦めずリカバリーを続ければそれはそれで結構楽しかったり、諦めずにリカバリーを続けていていれば仮に雨に負けたとしても「今回こうやって失敗したから次回はこうしよう!」と次の雨キャンプでは負けない様に経験値が溜まるはずです。
それに10年後にはきっと良い思い出になってるはずです。
個人的な話をしますが、以前、知人達と3人でキャンプに行った際、買い出し中に雨に降られ、帰ってきたらサイトが全滅していた事がありました。
最初は比較的天気が良く油断しており、設営場所も雨に考慮せず適当で、そしてなんら雨対策も取っていなかった為、テントを含め多くの道具が水没してしまいました。
テントの中にまで水が入り、コンテナ類も、バッグも水没、バッグに入れておいたモバイルバッテリーを取り出したらUSBポートから水がジョロジョロ出てくる始末、防水だと思っていたヘッドライトの中にまで水が入ってしまったりと散々な目に遭いました。
ここで心が折れてキャンプを終了させてしまえば楽だったかもしれませんが、終了すれば明らかな"キャンプ失敗"として終わるところでした。
しかし何だかんだで場所を代えてキャンプを続行したところ、翌朝にはしっかり晴れたので失敗では無く"キャンプ成功"となりました。
この様に雨に見舞われても折れない心があれば失敗を回避する事が出来ます。
■雨キャンプで必要な道具
前述した通り「折れない心」が最も重要という
・雨を凌げる前室の広いテントやタープ
雨の間テントの中でステイホームをキメるのも良いかもしれませんが、折角キャンプに来たのですから雨の時も外に出て、雨音を聞いて、しっとりとした空気を感じ、自然を、そしてキャンプを楽しんではどうでしょうか。
その為には前室の広いテントやタープと云った屋根が必要になってきます。
(→関連記事:テンマクデザインの炎幕DXが凄く良い)
(→関連記事:ogawaのステイシーネストについて)
(→関連記事:ソロ向けポリコットンタープを買ったという自慢)
これらがあればテント内に引き籠らず行動範囲を広げる事が出来るので、心が折れるのを防ぐ効果が期待できます。
・レインウェアや傘
雨キャンプで衣類が一度濡れてしまうと完全に乾かす事は難しいです。そして濡れた衣類は心が折れる要因の一つにもなります。設営や撤収といった絶対に回避出来ない屋外作業の時にレインウェアや傘は結構重要となります。

レインウェアを着てレインハットでも被れば無敵状態になれますが、結局ビショビショに濡れたレインウェアを着たままではテントに入れませんしリラックスなんて出来ませんよね。レインウェアに着替えるのだって結構手間ですし、周りを濡らしてしまいます。

やはり何だかんだで傘は便利です。
私はビニール傘を利用していますが、現在はモンベルやスノーピークといった大手アウトドアメーカー各社が折り畳み傘を販売しています。利用しても面白いかもしれません。
(→外部リンク:Amazon"折り畳み傘")
・多めの着替えやタオル
前述した通り雨キャンプでは衣類が一度濡れてしまえば乾かす事が困難です。

着替えが無いと着ている服が濡れてしまった時に"一生この濡れた衣類で過さなければならない"という事実に絶望する事になります。気温によっては低体温症のリスクだってあります。
逆に十分な着替えがあれば、いくら濡れても"着替えれば良いし"と楽観的に考えられるので積極的に動けますし、そして市街地に近いキャンプ場なら一度着替えて濡れた衣類はコインランドリーに持って行ってリセットする事だって出来ます。

特に足が濡れたままだとストレスが溜まりやすくなるそうなので、靴下の替えは多めに持って行って行きましょう。
・雨に強い靴
雨キャンプでは靴は雨で濡れてしまいますし、時には回避出来ない水溜まりがあるかもしれません。靴が濡れたら乾かすことは非常に難しいので雨に強い靴を用意しましょう。
私は以前までキャンプの際はグラミチのロームという靴を履いていたのですが、履き心地は非常に良いものの雨や水溜まりに弱かったので、今は雨が降りそうなときはコロンビアのトランスウェイというウォータープルーフシューズを持って行くようにしています。
他にも防水シューズカバーを使うという手もあります。

これは靴の上から履く長靴の様な物です、安価で携帯性も良く、私も以前は使っていました。これさえあればボロボロになった靴を履いていても水溜まりが怖くありません。
ただこれ自体の耐久性がそんなに高く無いので、長年使えるものでは無い事を理解して利用してください。
・巨大で大量のビニール袋
慎重に行動していてもタープやテントのフライシートは必ず濡れます、それらを綺麗に畳むのは他の物を濡らす二次リスクも高いのでオススメ出来ません。
びしょ濡れの幕も道具も撤収の際にビニール袋へ押し込んでしまえばとりあえず何とかなります。
濡れてもビニール袋に押し込めば良いと考えられれば、道具が濡れても抵抗が減ります。
・ホウキやウエス
雨キャンプでは地面の泥や砂が跳ねて道具を凄く汚してしまう時があります。
それらを落とす道具があれば少しだけ安心感があります。
★雨の中での設営や撤収
ここまでは雨キャンプに必要な"道具"の話でした、次に雨キャンプに必要な"方法"の話です、カッコいい言い方だとメソッドってヤツですね。
さぁ、雨キャンプメソッドについてナレッジをシェアですよ。
■設営時のポイント
正直なところ、雨スキルがあまり高く無い状態で、雨が降っている状況でキャンプを開始するって難易度がかなり高いと思います。
初心者なら出来れば避けてほしいというのが私の意見ですが、多くの場合「避けられるんだったら避けてるわ(怒)」って話だと思いますので、説明していきたいと思います。
・地面の高低を探る
テントの真下に水溜まりが出来ると絶望感しかありません。
地面の高低差、凹凸を良く観察し水溜まりになりにくい場所に設営しましょう。
・芝生や草地に設営する
砂地や土が露出した地面では、雨や木から落ちた雫の跳ね返りで道具が汚れてしまいます。
芝生や草地は地面の跳ね返りが非常に少ないので雨の被害が少なくて済みます。
グランドシートの縁を折り曲げてバスタブ形状にするのも有効だと思います。
・設営の際はキャンプ場設備を利用させてもらう
晴天時のキャンプの場合、一旦荷物を地面に広げてから展開していきますが、雨の中それをやるとスタートから全ての道具が濡れてしまいます。
サイトに車を停められるオートサイトであればともかく、フリーサイトでは屋根がある設備に一度荷物を置かせてもらい(チェックイン時にキャンプ場のスタッフさんに許可を貰おう)、そこを経由地にしてサイト設営を行うと比較的に濡れずに済みます。
雨キャンプの際は屋根がある場所はセーブポイントとして利用出来ます。
・木の下に設営
雨を完全に防げる訳ではありませんが、木の下は雨が弱まります。
設営や撤収でのストレスが減るだけではなく、タープに雨水が溜まりにくくなったり、水跳ねだって減ります。メリットは多いです。ただ上述した通り地面の高低、凹凸の方が木の下かどうかより重要ですので注意してください。
・タープから設営、フライシートから設営
上述した通り、キャンプ場の屋根のある設備を経由地として利用する方法を説明しましたが、設営地点を決めたらまずはタープやフライシートなどの雨宿り出来るものから設営しましょう。
本来フライシートから設営出来ないテントでも細引きのロープ等を利用し工夫すれば、フライシートを先に立ててからインナーを後から付けられる様に出来ます。頑張りましょう。
設営に関しては以上です。
安全地帯を徐々に徐々に広げていくイメージで焦りは禁物です。
濡らしてしまったら一生乾かないと思って慎重に行動してください。
気象庁の予報システム「高解像度降水ナウキャスト」や「降水短時間予報」を利用し雨が弱まる時間に合わせ設営を行うのも良策だと思います。
ちなみに平地では「高解像度降水ナウキャスト」の予報が当たりやすく、山等では「降水短時間予報」の方が当たる気がします(個人的な感想)
(→外部リンク:気象庁"高解像度降水ナウキャスト")
(→外部リンク:気象庁"降水短時間予報")
■これから雨が降ると分かっている時
それまで雨が降っていなかったのに、これから雨が降ってくると分かっている場合は雨対策をしましょう。
今まで紹介した地面の高低、凹凸の確認をしたり、外に出しっぱなしの道具類を雨に当たらない場所へ移動したりしましょう。
タープやテントフラップも縁を下げて水が流れ易くしましょう。
縁を下げれば下げる程に水跳ねも軽減されます。
そのまま帰りまで雨が降り続く予報なら可能な限り荷物をまとめたりして、撤収が楽に出来る様にするのが良いでしょう。
■雨の中の撤収
雨の中での撤収では「早めに撤収作業の準備を始める事」と「撤収作業自体はゆっくり、休憩を小まめに挟む事」が重要となってきます。
最初の方の話に戻りますが、撤収するからと言って自暴自棄になって雨を無視してずぶ濡れになりながらの撤収は、道具や身体にも良く無いですし、帰宅後の後始末とかも凄く大変です。
心が折れない様にする為に、時間をたっぷり使って、ゆったり無理をしない撤収作業を心掛けましょう。
タープやフライシートだけを残して荷物を少しずつまとめて、少しずつ運搬を始めます。
重ね重ねになりますが、少しまとめたら休憩、少し運んだら休憩、と小まめに休憩を挟み、パズルを楽んでいるかの様にポジティブな意識で作業すると本当に何だか本当に楽しくなってきます。楽(らく)をする事、楽(たの)しむ事で心が折れない様にします。
設営の時も言いましたがインナーテントも先に外せる様に工夫しておくと本当に楽です。
最後の最後まで気を抜かずに丁寧に作業しましょう。
タープやフライシートは絶対にビショ濡れなのでビニール袋等に入れて、帰宅後に乾燥させるようにしましょう。
撤収の際も屋根のある設備を経由地として利用させてもらえば撤収作業がさらに楽になります。
撤収時も気象庁のナウキャストや降水短時間予想を使い、雨が止む瞬間や弱まる瞬間に撤収作業を行うのも良いかもしれません。
(→外部リンク:気象庁"高解像度降水ナウキャスト")
(→外部リンク:気象庁"降水短時間予報")
★まとめ
以上が雨キャンプの対処方法でした。
簡単にまとめると、
雨に負けない為に大事なのは「折れない心」
その心が折れない様にするには、
雨を防いだり、濡れても大丈夫にする道具や方法
それらを意識してキャンプをすれば、雨の日のキャンプも楽しめます。
実際、雨に濡れない様に慎重に行動し、丁寧にキャンプする事は誰でも出来る簡単な事なんです、しかしそれを維持するのは意外と難しくて、雨に負けた人の話を聞くと、途中で心が折れて着替えも無いのに慎重に行動するのを止めてズブ濡れなったりとか、雨だと何も出来ないと思い込んでて撤収するハメになっている事が凄く多いんですよ。凄く勿体無い。SAN値が溜まっていく様なイメージですね。
晴れのキャンプだとゆっくりする時間を増やす為にダッーっと設営して、撤収もバッーっとする人が多いですが、雨キャンプでは休憩をしつつ、ゆったり時間を掛けてそれらを行うのが失敗しないコツだと思います。
何度も何度も言いますが、本当にコレが大事です。
冒頭の方で説明しましたが雨キャンプはメリットも意外と多いし、雨の日のキャンプを楽しめればキャンプスタイルの幅もぐんと広がります。そして今回説明した道具や方法なんかは一例で、実際にはあなた自身がどこまで道具が濡れたり汚れたりが許容出来るかで対処は変わってくると思います。
私自身も髪の毛と靴下が濡れなければ割と精神的にダメージは無いので、実際にはレインウェアはほぼ使いません。使うのは傘とかレインハットだけです、私の場合、レインウェアの着脱自体が精神を摩耗させてしまうからです。その様に自分が楽(らく)な方法を探ってみてください。
と、いう事です。
これからの梅雨の時期、皆さんも雨キャンプを楽しんでみてはどうでしょうか。
それでは皆さん、良いジトジトキャンプライフを!ではまた!
キャンプの時に少し掃除が楽になる道具達

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この記事へのコメント
こんばんは
雨キャンプの気持ちの描写が猛烈にうなずけましたw
自分は晴れ男なので雨確率は低めですけど
何度か雨に見舞われました。
その度にレベルアップしたと言い聞かせてますw
雨でも焚火出来るようにコットンタープに変更したり
焚き火の火加減を調整できるようになったり
自称焚火マイスター気取りでw
今までに1番心折れそうになったのはずっと晴れていたのに撤収日の朝大雨の時でしたwもう何もかもビショビショw
辛かったw
雨キャンプの気持ちの描写が猛烈にうなずけましたw
自分は晴れ男なので雨確率は低めですけど
何度か雨に見舞われました。
その度にレベルアップしたと言い聞かせてますw
雨でも焚火出来るようにコットンタープに変更したり
焚き火の火加減を調整できるようになったり
自称焚火マイスター気取りでw
今までに1番心折れそうになったのはずっと晴れていたのに撤収日の朝大雨の時でしたwもう何もかもビショビショw
辛かったw
>七氏さん
いつもコメントありがとうございます。
雨キャンプの雰囲気は最高なんですが、やはり設営、撤収を考えると辛いものがありますよね。
それにしても七氏さんの晴れ男ぶりが羨ましいです。私は逆に雨男で、このブログを始める前の2017年なんて年間で雨キャンプが12回もありました。
今年は梅雨明けが早ければ良いいなぁ
いつもコメントありがとうございます。
雨キャンプの雰囲気は最高なんですが、やはり設営、撤収を考えると辛いものがありますよね。
それにしても七氏さんの晴れ男ぶりが羨ましいです。私は逆に雨男で、このブログを始める前の2017年なんて年間で雨キャンプが12回もありました。
今年は梅雨明けが早ければ良いいなぁ