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キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)

   

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)



 こんにちは、Hagarieです。

ゆっくりではありますが、日に日に花粉が治まりつつあり状況に安堵する日々です。

今回は虫除けの話し第5回目です。

ここに前回までの虫除けの話しのリンクしておきます。
 (→関連:キャンプでの虫除けの話し(虫紹介編))
 (→関連:キャンプでの虫除けの話し(蚊取線香編))
 (→関連:キャンプでの虫除けの話し(虫除けスプレー編))
 (→関連:キャンプでの虫除けの話し(燃料編))




 今までは虫の嫌がる事をして追い払おうというお話しをしてきましたが、今回はその逆、虫が好むものを遠くに置いて、そっちに入ってもらう作戦、押してダメなら引いてみろ作戦です。具体的には表題から分かる通りランタン等の照明配置により虫を遠ざけようという話しです。


虫は何故、光に集まるのか?

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
(※画像はイギリス版デイリーメールより転載)


虫たちは月明かりを頼りに飛んでる?

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)


 これはよく聞く話しですよね。月を目印にして飛んでるから、月と同じように1つの光源を基準に一定角度で進むとその光源に近づいてきてしまうなんて話を。自然界では夜の光は遥か彼方の月や星だけなので虫自身が移動した位じゃ光源は移動しませんからね。

ここで月の光のスペクトルを見てみましょう。
キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)

紫外線領域から青の光が多く、赤外線側の赤色とかは少ない様ですね。この事から、虫達が月の光を目印に飛んでいるとすると、月の光と同じスペクトルの光源に集まりやすいことになります。


そもそも虫は見えている世界の色は人間とは違う

 私は小学校の国語の教科書の論説文か何かで知りましたが、有名な話しですよね、人間の見ている"色"と他の動物の見ている"色"は違うという話しです。

 脳や目の構造的な違いにより見えている色は違うそうです、犬は黄色青色は認識出来るけど赤色緑色は認識出来ないと聞いた事があります。猫は緑色黄色は認識出来るけど赤色は認識出来ないそうです。虫たちも同じように見える色は違っていて、私達には一色にしか見えない花なんかも、虫の視点だとに見えるそうです。
キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
(※画像はイギリス版デイリーメールより転載)

 ミツバチは赤色黄色は認識できませんが、紫外線を感じる視細胞と感光層をもっています、蛾はさらに赤色黄色も認識出来、紫外線も認識出来ます。繭を作る虫の方が赤色や黄色が見えるっぽいです。
キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
(※画像はwikipediaより転載)

 多くの虫たちは人が認識出来ない紫外線を色覚出来ますすが黄色、赤色は認識し難いようです(上述したように認識出来ちゃうのも居る)。そして前述した月の光のスペクトルからも分かるとおり、虫たちは光に集まっている様に見えますが、実は紫外線に集まっているのです。これを利用すれば虫たちを遠ざける事が出来そうですね。


 ちなみに余談ですが、虫たちの視力は人間でいうと0.01くらいらしい、大きな目を持つ虫でも0.03程度で、あんまり目良く無いんすよ、あいつら。なので弱い光は見えないはず。



虫が集まりやすい光、集まりにくい光

 上述したように紫外線が多い光源には虫が集まりやすく、逆に紫外線が少ない光源には虫が集まりにくいです。

虫が集まりやすい光源

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)


 虫が集まりやすい光といえば、まずはマントル式ランタンですね、特に高温になるガソリンランタンなんかは紫外線もたくさん出すので虫を集めやすいです。例外的にSOTOの虫の寄りにくいランタンはオレンジのホヤとリフレクターが標準装備で、さらにリフレクターに蚊取りマットが付けられるのでマントル式ランタンにしては虫が寄りにくいのでオススメです。

 つぎに虫を集めやすいのは焚火でしょうか。相当高温で燃やさない限り紫外線はそんなに出ませんが、火は色んな波長の光を出しますのでランタンほどではありませんが虫を集めます。「飛んで火に入る夏の虫」とは良く言ったものですが集めると同時に燃やしてくれるので上手く集めて、焚火に誘導し蒸発させてしまうのも手かもしれません。

 今は殆ど見ませんが、蛍光管タイプのアウトドアランタンには虫が来ますね。今はもう全てLED化され、そんなの持っている人なんて見ませんが、2005年位までは良く見たので、もしかしてまだ持っている人居るんじゃないですかね?


虫が集まりにくい光源

 LEDランタンには虫は来ませんね。もちろん全く来ないわけじゃないですが燃料式ランタンに比べたら遥かに来ません。さらに天体観測で使用するように赤色のセロファンを巻くと全然来なくなりますよ。赤色に染まるサイトの居心地はどうか知りませんが。

 つぎに非マントル式のランタンですね。非マントル式の灯油ランタンや、キャンドル等は低温で燃焼するので紫外線を殆ど出しませんので寄っても来ません。また低温で燃焼する為、前回紹介した通り虫除け成分を含むパラフィンオイルや、キャンドルを利用出来、逆に虫除けにも役立ちます。
 (→関連:キャンプでの虫除けの話し(燃料編))


照明の配置によって虫を遠ざける

 まず上述した虫を集めやすい光源、マントル式ランタンだったり焚火だったりを囮として使用します。そして居住スペースには虫を集めにくい光源を配置することにより虫を遠ざける様にします。



具体的な配置はこの様になります。
キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
「食事場所」と書いてある場所が居住スペースと思ってください。昼休みに記事を書いたら"食事"場所となってました。

 この様に虫を集めやすいメインのランタンと焚火を遠くに置き、手元はLEDランタン等の虫が集まりにくい光源を設置します。書いてて思いましたが実際にはコレだけ大きなソロサイトって無いですよね。レイアウト的には↓が限界かな。
キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)

 調理や食事の虫が来て欲しくない時だけテントの影に隠れるスタイル、これが現実的ですかね。近くのキャンパーがランタンを煌々と照らす人だったら、さらにその人も利用しましょう。利用出来るものは何でも利用するのがアウトドアの基本ですから。

 経験上これで7割くらいの虫がメインランタンの方に行きます。さらに今までの記事でまとめて来た通り、「森林香を焚く」「虫除けスプレーを付ける」を行なうことで自分の周りから9割方虫を居なくすることが可能です。

 焚火の火力を定期的に上げ、メインランタンの光量を下げることにより虫を灰にする事も出来るはずです。もちろん環境保護的視野で見るとハイインパクトなので、そんなのオススメしたらBlogが炎上しちゃいますがね(焚火だけに炎上!! なんてなっ!!)


リフレクターにより少し一工夫

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)


 ランタンにリフレクターを装着させ、虫が居そうな森側の光をシャットアウトすることにより余計に虫を集めなくて済みます。

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
上記写真の様にテーブルランタンにはバーナー用のウィンドウスクリーンを利用してリフレクター代わりにするといい感じですね。

キャンプでの虫除けの話(照明レイアウト編)
焚火だってこの通り。ウィンドウスクリーン便利です。



はい、これで今回は終わりにします。

今回説明した通り紫外線に虫は集まる傾向が強いですが、中には紫外線を出して無くても来ちゃうような虫も少なからず居ます。

正直なところ虫は種類も多く、全てをシャットアウトすることは難しいです。

それでも今まで紹介した蚊取線香虫除けスプレー虫除けアロマ燃料、そして今回の紹介した虫を遠ざける方法、全て駆使すれば相当の種類の虫に対して効果を上げられます。

是非自サイトだけ虫の居ない様な快適キャンプを目指してください。

合わせて↓この記事もどうですか?
キャンプでの虫除けの話し(虫紹介編)
キャンプでの虫除けの話し(蚊取線香編)
キャンプでの虫除けの話し(虫除けスプレー編)
キャンプでの虫除けの話し(燃料編)
キャンプでの虫除けの話し(照明レイアウト編)
キャンプで虫に刺されたら?







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