キャンプでの虫除けの話(蚊取線香編)

はい、前回からの続きとなります。
(→関連:キャンプでの虫除けの話し(虫紹介編))
虫対策の話しね。
暖かい季節は本当に虫に悩まされますね。
そこで今回、虫除けについて紹介してみたいと思います。
蚊取り線香

(※画像はWikipediaから転載)
日本に古くから伝わる虫除けの定番ですね。除虫菊のピレトリンやピレスロイド系成分を練り込んだ渦巻き型の線香。英語での名称はモスキートコイル(Mosquito coil)。

(※画像はWikipediaから転載)
定番ちゃ定番なんですが、一般的なキンチョウ社とかが出している緑色の蚊取り線香は屋内用のものなので、キャンプとか屋外で使うにはちょっと力不足ですね。サイトの4隅に配置してやっと効果あるかな?と思うレベル。風なんか吹いてると尚更です。ただ匂いはいいですよね、いかにも夏な匂いでアロマ的な感覚。
キャンプで使用するなら株式会社 児玉兄弟商会が発売している「森林香」がオススメ。森林香の上位バージョンの「パワー森林香(赤色) 」なんてのもあるけど含まれる有効成分が違うので一長一短。どちらを使うかは状況に応じてですね。詳しい説明をします。
森林香
有効成分 : ディート(ジエチルトルアミド)
対象生物 : ヤブカ、イエカ、ダニ、ノミ、ヒル
森林香は人を刺す蚊やダニに対して有効です。
ただし、経験上ブヨには効果がほとんど無い様に思えます。
パワー森林香(赤色)
有効成分 : メトフルトリン
対象生物 :イエカ、チョウバエ、アブ、ガ
パワー森林香はイエカに有効なんですが、ヤブカには効果が薄く感じます。
経験上ブヨには多少効果あるような気もしますが期待できるほどでは無いですね。
森林香よりも煙の量が多いので効果範囲が広いです。
ネットで色んな記事を読んでいるとパワー森林香至上主義者みたいな人達も結構目にしますが、私の経験では森林香も悪くないですし、状況によってはパワー森林香よりも有効なシーンも多いです。
特に純粋に蚊から身を守りたい場合は森林香の方が効果が高く感じます。パワー森林香はヤブカに効果が薄いという最大の弱点を持っていますので、ヤブカの活動時間の昼間にサイトでゆっくりしている様なキャンプスタイルならパワー森林香よりも森林香をオススメします。
ただパワー森林香はアブを跳ね除けることが出来る大きなメリットを持っていますので、アブの多い高原キャンプ場なんかだと森林香よりも頼りになりますし、煙の量が本当に多いので、血を吸わない小さな謎の羽虫の集団とかも蒸発させてくれますし、蛾なんかも嫌がります。ヤブカの活動が鈍る夕暮れ時以降は森林香よりも頼りになります。
これら森林香は前述した屋内用蚊取線香ではなく、屋外前提で作られてるので、煙の量も多く、匂いも強いです。もちろん殺虫剤を噴霧してる訳じゃないので虫がフラフラ~と近づいてくることはあります、ありますが滞在しない感じになりますね。来てもすぐどこかへ行っちゃう。
分かりやすく言えば、合コンの時の私みたいな存在。誰も近づかない。こっちから話しかけようと思って近寄るとすぐどっか行っちゃう。ZOO
こういうのは実際体験してみないと伝わらないと思うから、
是非、森林香を買って試してください。
もちろん私も使用しています。使用する際は専用のケースに入れてます。
キャンプならではのペグに刺して使うとか方法もよく聞きます。私も以前はドヤ顔で「キャンプじゃ蚊取線香をこうするんだぜ?」みたいな事してました。
やり方は、スノーピークのソリッドステークにはめ込む形で通すだけ。手軽なんですがキャンプらしく見えてフォトジェニックな感じになります。インスタ映えってやつです。
しかし、蚊取線香が裸なんですよ。もちろん灰が落ちてハイインパクトだ
蚊取線香は比較的安く、また保管も簡単です。煙が出るので視覚的に利いてる感があるのに加え、煙は上に登るので、タープや前室内の天井付近で逃げられなくなり天井に衝突を繰り返す虫を倒せるメリットがあります。天井?衝突?なんの事だ?と思うかも知れませんが居ますよね?そういう虫。あいつらを倒せます。
ベストでは無いかもしれませんが、ベターな虫除けだと思います。
上述した森林香とパワー森林香の違いじゃないですが虫との相性もありますし、蚊取線香はあくまでも広く浅い効果の"エリア単位での虫除け"なので「森林香を焚いているから大丈夫」とは考えず、虫除けスプレー等で"自身の虫除け"を心掛けるのが虫から身を守るポイントだと思います。
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