~ 軽い事は良い事だ!チタンペグ! ~
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Caramel Candy CamperのHagarieです。こんにちは。
先日、村の鍛冶屋さんの最強ペグ"
エリッゼステーク"と、それを打ち込む究極のペグハンマー"
アルティメットハンマー"について記事を書きました。
今回の記事は少しその記事の続きの感じなので、
まだ読んでいない人は是非!
(→関連記事:村の鍛冶屋さんのペグハンマーのヘッド交換)
で、前回紹介したエリッゼステーク、私はそれの
18cm、
28cm、
38cmを持っています。
18cmでは風等で負けた経験があり、逆に38cmは長すぎて打ち込むのも抜くのも手間という事もあり、実際、使用頻度が高いのは
28cmのエリッゼステークです。
どんな地面でもガジガジと突き刺さり、最強のベグなんですが、ただ、こんなデメリットというか弱点がありまして、
それは、
重さ
です。
重いのです、鍛造のペグは。
よく使う28cmのエリッゼステークなら190gあります。
12本持てば約2.3kg。
100本持てば19kg。
1000本持てば190kg。
こんなにペグばかり持ってたらキャンプどころではありません、病院へ行くべきです。
私はキャンプに行く場合、車を利用するのでUL(ウルトラライト)思想でも無ければ、絶対軽量原理主義者でもありませんが、キャンプ場の駐車場に車を停めて、サイトまで歩かなければならないキャンプ場も多いですし、やはり
軽い事は大きなメリットになります。
(→関連記事:日光中禅寺湖の菖蒲ヶ浜キャンプ場に行ってきた)
という事でBoundless Voyageのチタニウム合金製のペグを手に入れたので、今回記事にしたいと思います。
★Boundless Voyageについて
まず販売元のBoundless Voyageに説明します。
読み方は…
Boundless Voyage
バンドレスボヤッジ?
ボンドレスボヤージュ?
日本的にはこっちかな?
意味は"
永遠なる航海"、カッコいいですね、
漂流かな?
よく分かりませんが2012年に出来た中国広東省のメーカーです。
(→外部リンク:Boundless Voyage公式webサイト)
※ちなみにこの公式webサイトのTOP画像はBoundless Voyageのオリジナルではなく、フリー素材(https://unsplash.com/photos/Sxv-bBV4zeE)にロゴを貼り付けたものです。企業のTOP画でフリー素材を使うあたり、凄く中華ですよね。凄く良い。
そして商品ラインナップを覗くと、今回紹介するペグを含めて主にチタン合金製のアウトドア用品を取り扱っている会社のようです。
★Boundless Voyageのチタン製ペグについて
Boundless Voyageのチタン製の24cmペグのスペック
サイズ:約240mm(長さ)x 8mm(直径)
重量:約57.8g
材料:チタン合金
★村の鍛冶屋さんのエリッゼステークとの比較
では、私が今まで使っていたエリッゼステーク28cmと比較していきたいと思います。
エリッゼステーク
チタンペグ
サイズ
280mm
240mm
直径
7×9mm
φ8mm
重さ
190g
57.8g
材質
S55Cスチール
チタン合金
価格
360~450円/本
640~700円/本
■サイズ感
エリッゼステークは28cm、Boundless Voyageのペグの方は24cmなので一回り小さいです。
■重さ
一回り小さい事もあり、重さはエリッゼステークの3分の1と軽いです。
しかし正直なところ実際に手に持つと「
意外と軽くない」という印象を受けます。
というよりは、エリッゼステークを手に持つと「
意外と重い!」と驚きます。
よくあるジュラルミン製のY字ペグ。
これの重さは
10~15g程度。
今回紹介しているチタンペグの4分の1程度。
エリッゼステークの10分の1以下、めっちゃめっちゃ軽い。
あまり軽く感じなかったのは、私がエリッゼステークを手に入れる前、こういったジュラルミン製のY字ペグを利用していたせいもあるかもしれません。
■形状
エリッゼステークの様に断面形状に特徴はありません。
φ8mmの真円です。
先端の方に3カ所に深さ0.3mm程度の溝がありますが、地面への保持力には全く影響を与えません。
エリッゼステークは楕円だから土の中で回りにくいとか、言いますけど、
しっかり刺せば大抵のペグは回りませんからね?
■刺さり具合
刺さり具合は悪くありません。サクサク刺さります。
ただエリッゼステークと比較した場合、エリッゼステークはもの凄く硬く丈夫なので、ペグを打ち込んでいる最中に地中で石に当たると、当たった石を砕いて打ち込む事が出来ましたが、このチタンペグではさすがにそこまでは期待出来ないと思います。
■素材による違い
チタンの特徴として、
・軽い
・丈夫
・錆びない
という特徴があり、まさにペグに最適と言えます。
上述した通り、エリッゼステークは物凄く丈夫で、貫通力も高いですが、重いというデメリットがあり、さらに強力な貫通力故に、塩水に1000時間耐えられると言われる自慢のカチオン塗装も剥げてしまい最終的には錆びてしまいます。その為、撤収の際はペグは速やかに拭いて水分を取ってやる必要がありましたが、このチタン製のペグではそんな心配は無く、ほぼ
メンテナンスフリーに使用出来ます。
■価格
エリッゼステークが1本360~450円に対して、このチタン製ペグは
640~700円と2倍弱の
凄く強気な値段設定です。
鍛造ペグと比較すると、何か高く感じますが、それもそのはずチタンは原料も加工費も高いのです。同じチタン素材の他社のペグと比べてみましょう。
******
チタン製アウトドアギアで有名なアメリカ ペンシルベニアにある"
バーゴ"
そこのペグと比較してみましょう。
VARGOチタニウムステイク オレンジヘッド
1本500~600円
おや?
:
:
:
改めまして、
アメリカのカリフォルニアの有名チタンギアメーカーの"
トークス"
そこのペグと比較してみましょう。
TOAKSチタンネイルペグ
1本500~520円
Boundless Voyageのチタン製のペグ
1本640~700円
...まさか中華メーカーの商品の方が高いとは思いませんよね、私も驚きです。
しかし、バーゴもトークスも同じ長さのペグが無く、16cmくらいのものと比較する事になったのでこういった結果なのか知れません。逆にこのBoundless Voyageのペグはチタン製なのに24cmもある事が凄い事なのかも知れませんね。
*****
因みにバーゴのは重さ
7g、トークスのは
9gと、どちらも
Boundless Voyageと比較すると6分の1以下、エリッゼステークと比較すると20分の1以下という狂った軽さです。安いし軽いのです。
おやおや、なんか今回も記事がブレ始めて来ましたよ。
という事で、今回紹介するチタン製のペグ、なんか良さげだけど謎の中華メーカー製は嫌だな。と思う方は上記メーカーのペグを検討してみてはどうでしょうか。
★まとめ
ここまで紹介した通りですが、簡単にまとめたいと思います。
村の鍛冶屋さんのエリッゼステーク28cmを長く使ってきた私個人の主観で評価すると、
・重量
私の様にエリッゼステーク28cmからBoundless Voyageの24cmに代えた場合、
1本で約132gの重量削減になります。私の場合、12本をコレに変えたので1,586gの重量削減に繋がりました。
約1.6kgというのはテントやその他の道具を考えても、なかなか削減が難しい重さです。上述した通りさらに軽いペグはあるものの短いものが多いので、その点このペグはバランスが良いと感じました。
・貫通力
決して悪いとは思いませんが、エリッゼステークと比較してしまうと見劣りします。川沿いのサイトなど
石が混じった地面では使用は少し難しいのではないかと感じます。
・保持力
直径8mmで長さが24cmという事で悪くは無いはずですが、実際に使用するとエリッゼステーク28cmに劣るのを実感します。
このペグに変えてから既に何泊か使用しましたが、この4cmの違いが大きな違いとなると実感しました、特に柔らかい地面の場合はさらに顕著で、
このペグでは保持力が足らないという場面にも遭遇しました。
・素材
チタンという優れた素材を使っているのでメンテナンスフリーと紹介しましたが、さすがに撤収の際に土がベッタリと付いたまま収納するという事は無いと思いますし、ある程度綺麗にしますよね。
そして、エリッゼステークは塗装が剥げて表面が少し錆びると記述しましたが、実際のところ、それで使用に影響が出る事はありませんし、なんなら愛着だって湧きます(主観)
・価格
上述した通り、このサイズにしては高いです。
重さ以外の性能がエリッゼステーク28cmに及ばないのに、価格だけは高いので満足度は低めです。
結論としは、
尖った性能は無いものの
「ウルトラライトはストイック過ぎて厳しい、でも少し荷物を軽くしたい」くらいのスタンスで、且つ、硬過ぎず柔らか過ぎない適度な地面で使用する前提で、さらに値段が負担にならない方にはオススメ出来ます。
それ以外の方は村の鍛冶屋のエリッゼステーク28cmか、スノーピークのソリッドステーク30cmを買っておいた方が無難だと思います。
*****
正直なところ、このBoundless Voyageのチタン製のペグを実際に何泊か使用し、記事を書いたところ、逆に今まで使っていたエリッゼステークの性能の高さ、使い勝手の良さに気が付く事が多かったです。
本当に凄いペグですよエリッゼステーク。
ここまで書いて欲しくなる人がいるかは謎。
なんか着地地点を大きく見誤った感じになりましたが、このBoundless Voyageのチタン製のペグは
中途半p性能バランスも良く素晴らしいです。
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
私はペグに最初から付いていた目印のオレンジ色のロープを外し、上の写真の様にBIGMANの
2mm径のパラシュートコードを付けました。
少しアレンジを加える事で、より一層愛着が湧きます。
この記事を書くまでは。
...。
あ、あとこういった活用方法もありますし↓
いやー、このペグ持ってたから助かったわー。
やっぱりBoundless Voyageのチタン製のペグは最高だなー
...。
と、いう事です。
一度、風の強い日にキャンプをした事がある人なら分かると思いますが、ペグ選びは地味ながら非常に大事な事です、ペグによってテントやタープが崩壊するかしないか決まるところもあります。
自分に合ったペグをしっかりと探し、選び、沼にハマってさぁ大変。
それでは皆さん、良いアウトドアライフを!ではまた!
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