~ テンマクデザインのスカート付きモノポールTCテント「パンダTC+」 ~
※よろしければクリックお願いします
当Blogにアクセス頂きありがとうございます。
Caramel Candy CamperのHagarieです。こんにちは。
キャンプと言ったらテント!
早速ですが皆さん、テントは何を使っていますか?
最近だいぶ冷え込んできてキャンプでは焚火の心地良い季節になってきましたね。
寒い季節はテントも熱が逃げにくいスカート付きのものが良いですよね。
という事で、今回はテンマクデザインから今年の6月に発売されたスカート付きモノポールテント"
パンダTC+"について私の使用してきた感想を踏まえ記事にしたいと思います。
目次 (※クリックすると項目へページ内ジャンプを行います)
※今回記事があまりにも長くなり過ぎたので目次を作りました。
★パンダテントとは?
女子キャンパーのパイオニア
"こいしゆうか"さんが企画し、有名アウトドアライフストアのWILD-1のブランド"
tent-Mark DESIGNS"が発売した非自立型のモノポールテント。
コンパクトで軽量、女子キャンパーでも持ち運び、設営、撤収が簡単に行えるという設計思想のもと作られているので、女性だけでなく初心者でも比較的簡単に扱えるという事で、初心者のみならず多くのベテランキャンパーから支持され、今や軽量モノポールソロテントの定番とも言えます。さらには
モノポールソロテントを大衆化させた存在とすら言われています。
実際、キャンプ場で目にすることも多いテントですよね。
このパンダは種類も豊富で2020年現在でシリーズとして5種類もモデルがあり、ほぼ同形状のテントシリーズとしては一番種類が多いんじゃないでしょうか。
同ブランドのサーカステントや他メーカーの山岳テントによってはもっと多くのモデルがあるシリーズもありますが、収容人数等の違いでサイズや形状が大きく違ったりしていて同シリーズなのに全然別モデルというのも多い中、パンダテントはほぼ同形状で5種類のバリエーション!
つまり私が何が良いたいかと言うと
パンダテントはほぼ完成された設計なんじゃないかという事です。
ほぼ完成された設計ならそもそもそんなに種類が必要無いとかそんな声が聞こえてきそうですが今回は無視します...
それを裏付けるかの如く
パンダは多くの人に愛され、そして利用されている現状を見てもらえば他に何も言う事は無いと思います
(今回は最初持ち上げていくスタイルです)
(→目次に戻る)
★パンダTC+について
今回紹介するテンマクデザインのパンダTC+のスペックについて説明します。
(※画像はテンマクデザインの公式webサイトより転載)
テンマクデザインのパンダTC+の基本スペック
■価格
¥31,800+ 消費税
■付属品
ポール×1本、ペグ×14本、張り綱×4本、 収納ケース
■素材
・フライシート…
コットン混紡生地(TC)ポリエステル65%
コットン35%(撥水加工)
・インナーウォール…
ポリエステルメッシュ
・インナーボトム…
ポリエステルタフタ68D(PUコーティング)
・ポール…
アルミ(22mm径)
■耐水圧
・インナーボトム…
1500mm
・フライシート…
謎
■組立サイズ
・フライシート
(約)2,700×2,700×1,700(高)mm
・インナーテント
(約)2,500×1,150×1,550(高)mm
■重量
6.28kg(ポール/ペグ/張り綱/収納ケース含む)
■原産国
ベトナム
(→目次に戻る)
★その他のパンダシリーズについて
上記でスペックを紹介したパンダTC+の他に、テンマクデザインのパンダシリーズには2020年現在いくつかモデルが存在するので簡単に紹介します。
■パンダ
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
赤色で凄く目立つ非自立型モノポールソロテント。"
赤パンダ"とか"
無印"と呼ばれています。今回紹介するパンダTC+よりもサイズは30cm小さくフライシート240cm四方、重さは約3分の2の2.26kg、価格も約3分の2の20,300円と安くて軽くてカワイイテント。
■パンダライト
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
無印パンダとは対照的に落ち着いたカラーリングのパンダです。"
緑パンダ"とか"
軽パンダ"なんて呼ぶ人も
たまにいます。名前の通り軽く1.94kgと2kgを切る重さで徒歩キャンプの際など違いが出るそうです。無印パンダよりちょっぴり高い22,800円。
一応注意しておきますが無印パンダとはサイズは一緒ですが接続パーツが違う為、オプション品の互換性がほぼありません。
■パンダVC
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
TC生地よりもさらにコットン比率が高い"
VC生地"で出来たパンダ。"
白パンダ"と呼ばれたりしています。今回紹介するパンダTC+と同様に無印パンダより一回り大きいサイズでフライシートの一辺が270cmと身長の高い人間でもゆったり出来ます。スカートは無いものの生地のコットン比率が高め(60%)の為5.26kgと重く、無印パンダの2倍以上の重さです。価格は29,800円。
■パンダVC+
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれまsん)
上記のパンダVCにスカートが付いたモデル。2020年11月上旬現在、発売が間もない為、殆ど市場に数が出ていない
レアアイテムです。ただでさえ重いパンダVCにスカートが付いて6.29kgと重いです
(ただ重さで言えばパンダTC+とほぼ一緒)価格もパンダTC+と一緒の31,800円。
過去にはパンダのインナーを6個も収納出来る「メガパンダ」とかいう変わったパンダテントもありましたが割愛します。そしてここまで紹介した2020年11月現在発売されているパンダシリーズをまとめたのが下の表になります。
パンダ(無印)
パンダライト
パンダTC+
パンダVC
パンダVC+
価格
(税別)
¥20,300
¥22,800
¥31,800
¥29,800
¥31,800
展開サイズ
(cm)
幅:240
奥行:240
高さ:150
幅:240
奥行:240
高さ:150
幅:270
奥行:270
高さ:170
幅:270
奥行:270
高さ:170
幅:270
奥行:270
高さ:170
総重量
2.26kg
1.94kg
6.28kg
5.26kg
6.29kg
スカート
×
×
〇
×
〇
フライ材質
リップストップ
ナイロン40D
(PUシリコンコート)
リップストップ
ナイロン20D
(PUシリコンコート)
PEs 65%
綿 35%
(表面撥水加工)
PEs 40%
綿 60%
(表面撥水加工)
PEs 40%
綿 60%
(表面撥水加工)
使用用途等に合わせて選べるパンダシリーズ。
コンプリートして目指せパンダマスター。
(→目次に戻る)
★パンダTC+の設営(組み立て方)
今回紹介するパンダTC+の設営に関して説明していきます。
買った時に入っている段ボール箱を保管の際に利用する人も多いですが、
段ボールは湿気り易いので保管には適していません、今後ヤフオクとかメルカリとかそういうので売るつもりが無ければさっさと捨てましょう。
1-フライシートを広げてみよう
早速設営の説明に入ります。
まず平地を見つけてください。テントに皺が出来てしまうのは設営箇所が平らでは無いからと昔から言い訳として利用されています、黙って安全な平地を見つけるのです。
平地を見つけたらフライシートを広げてください。
パンダは正方形のテントなので出入口の向きに気を付けてください。
2-ペグダウンしよう
パンダは非自立型テントなので一般的な自立型ドームテントの様にフレームはありません、いきなりペグダウンです。
テントの形を意識し、菱形にならない様に正方形になる様に意識して四隅をペグダウンしてください。
3-テントを立ち上げよう
次にポールを立てます。
※標準はアルミニウム合金製ポールですが、もっと丈夫なスチールポールもあります。
テントのファスナーを開け内側に入るとパンダのとんがり頂点にターポリン素材で強化されている部分があります。
そこにポールを当て立ち上げます。
少し力が必要ですが気合でなんとかしてください。何とかならない場合はペグダウンの時に利用したループを弛めると良いでしょう。
これだけでほぼ完成です、凄く簡単ですね。
4-テントの微調整
必要に応じてテントの微調整を行います。
ポールが地面に対して垂直か、テントはしっかり正方形になってるか確認してください。また分かりづらいですが側面の裾部分にもペグダウンが出来るループがあるのでこれを利用する事でテントをキレイに広げる事が出来ると言われています。
側面にもループがあります。
そのループにガイロープを通せば風にも強くなりますし、テント内部が広げられます。
必要に応じて活用しましょう。
5-ベンチレーション
あとは必要に応じて換気です。
上部に2箇所ベンチレーターがあります、よく見るマジックテープで支えを広げるものです。
寒い季節では上部に溜まった暖かい空気が抜けるのでテント内が冷えますが、パンダTC+はスカートがあり空気の入れ替わりが少ないので換気は重要です、そして結露も防げるので是非活用しましょう。
逆に暑い季節はスカートがあると蒸れやすいですよね。
そんな時にはスカートは束ねる事が出来ます。
これで風が通って涼しいですね。
6-インナーテントを取り付けよう
フライシートだけでも雨や風から守られるのでテントとしては機能しますが、さらなる快適性を求めるならインナーテントです。パンダTC+には純正フルメッシュインナーが付属しています。
インナーの頂点部にはサイドリリースバックルのオス側が付いています。
フライの頂点部にあるバックルのメス側に接続してください。
インナーのフロア側の端にも同様にバックルのオス側があります、フライをペグダウンしたループの近くにメス側のバックルがあるので接続してください。
他にもバックルが隠れています、見つけ次第接続してください。
そして今のパンダはインナーテントのレイアウトが自由です。
フライの入り口に対して垂直にするか、
平行にするか自分の使い方によって自由に決められます。
と、まぁこんな感じで簡単に設営出来ちゃいます。
設営に関してはパンダ企画者こいしゆうかさんが
可愛いイラストで説明しているので、一度目を通してみるのも良いかもしれませんね。
(→外部リンク:tent-Mark公式WEBサイト"PANDA取扱い説明の巻(こいしゆうか)")
7-タープの取り付けよう
必要に応じてタープを取り付けます。
パンダのとんがり頂点部分にはタープと接続出来る様に予めループが付いています。
ここを利用する事で簡単にタープと接続する事が出来ます。
特に同ブランドが販売する
パンダTCタープなら綺麗に接続出来ます。
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
パンダTCタープは
タープサイドを地面に直接ペグダウン出来るので、風や周囲からの目隠しにもなりパンダをパワーアップする事が出来ます、是非オススメです。
(※上記の画像をクリックするとAmazonが開かれます)
もちろん純正じゃないただのタープでも接続する事は簡単です。
私はロープで簡単に繋いでいますが、でもやっぱり純正程キッチリは接続は出来ません。
でもまぁ、必要十分だと思います。
(→目次に戻る)
★パンダTC+の撤収(畳み方)
今回、購入時に箱から出した後に新品はどう畳んでいるのか知りたくて少しずつ広げながら写真を撮りました。今回それを逆順に掲載してメーカーはどんな畳み方しているのか紹介したいと思います。
*****
まずはインナーテントやポールを外してフライのみを広げてください。
半分に折ります、そして天辺のとんがり部分も折り込んでください。
それを半分に折ります。
さらに半分。
もう一回半分。
ここで三つ折り。
それをクルクル巻いて終了。
あくまでもこの説明は
「買った直後はこんな感じで収納されていましたよ」ってだけの説明です。畳み方については↓のワンポイントを読んでください。
★ワンポイント
テントやタープは必ずしも綺麗に畳む必要は無く、適当に収納袋に押し込んでも良いです。そうする事で同じ箇所に畳みジワ、折りジワが付かないので生地やコーティングの傷みが減り長持ちする様になります。海外には畳ま無い事を推奨しているメーカーもある程です。ただ日本メーカーの収納袋は割とピッタリサイズなので毎回きちんと畳む必要があります、ただ毎回同じ畳み方をするとやはり生地やコーティングに悪いので畳み方を変えるか、または面倒なら別の大きめのスタッフバッグを用意するのも良いと思います。
...それと注意ですが42回折ると月まで届くとか何とか聞いたことがあります、気を付けて!
■畳む時のちょっとした技
いくらパンダTC+が小さなソロ向けテントと言っても一人で畳むのはちょっぴり大変。
「こんな時に誰か手伝ってくれないかな...」と思う事もあると思います、そんな時は
ペグに手伝ってもらいましょう。
畳む際に2箇所ペグを軽く刺してそれを利用します。
ペグを打ったところの反対から畳みます。
ペグで固定されているのでシワになっても整え易いです。
そんな感じでいけば少しだけラクでキレイに畳めます。
もちろんこのやり方はこのパンダTC+だけでなく、他のテントやタープ、グランドシート等にも利用出来るのでどんどん活用しましょう、昔からある有名な方法です。
コレを読んで初めて知った人は、周りの人に「キャラメルキャンディキャンパーというBlogで紹介していたウラ技だよ」と説明して広めてくださいね★
(→目次に戻る)
★パンダTC+を実際に使用してみて感じたメリット
実際に私がパンダTC+を使ってきて感じた事を書いていきたいと思います、まずはメリットと感じた事から紹介していきます。
■設営・撤収がラクラク
前の項目で説明した通り、何といってもかなり設営と撤収がラクというのがポイントです。
慣れると急がなくても5~10分程度で設営が出来ます、こんな設営が簡単な設計のテントは中々ありません。
■TC生地の質感が良い
一般的なポリエステル製の生地と違い、布の様な質感で満足感が高いです。
私の持っているタトンカのTC製タープよりもずっとコットン素材っぽいTC生地です。
(→関連記事:ソロ向けポリコットンタープを買ったという自慢)
■スカートはやっぱり便利
スカートの無いソロテントは5分程度で内部の空気が入れ替わると言われています。これからの寒い季節、折角テント内を暖めてもあっと空気が入れ替わってしまっては全然気が休まりません。
その点、パンダTC+はスカートがあるお陰で寒い季節でも安心して使えるテントだと思います。
(→関連記事:冬キャンプに向けてヒーターの話)
■ほぼ結露しない
フライが全面分厚いTC生地で、インナーもフルメッシュという事で結露し難いというのもメリットですね。
※少し語弊があるかもしれないので補足しておきますが、完全に結露しないという事では無く"ほぼ"結露しないという事です、少し濡れる事がありますが"水滴にならない"という事です。冬の朝に結露によってシュラフがビショビショという事は無いと思います。
■遮光性も高く涼しい
TC生地(しかも分厚い!)のおかげで遮光性が高く、夏の眩しい日中でも比較的濃い目の日陰を作る事が出来ます。
その上、フライシートも前後が開くので空気の通りも良いので涼しいテントです。
■意外と広い
インナーのサイズが250cm×115cmと結構広く、居住性は非常に高いと思いました。
それまで私は同ブランドのパップテント
「炎幕DX」をよく使用していたのですが、炎幕DXのインナーは187cm×93cmとパンダTC+に比べ狭いのでそう感じただけかも知れません。
(→関連記事:テンマクデザインの炎幕DXが凄く良い)
■見た目が可愛い
30代半ばの独身男性の目線で言えば微妙なところですが、一般的な目線で言うと"可愛い"というのはメリットでしょう。
どうですか、このパンダのイラスト。
油断しているとフライ内部にもタグが付いていたりしますよ。
良く見たらこのイラストのパンダ、前働いていた会社の上司に似てるぞ!!
こいしゆうかさんのイラストは可愛い。
(→目次に戻る)
★パンダTC+を使用して気になったデメリット
ここまでメリットについて話しましたが、デメリットもいくつか感じたので紹介します。
■収納サイズが大きい
パンダ(無印)の収納サイズは43×24×13cm
パンダTC+の収納サイズは53×27×19cm
無印パンダと比べると一廻り以上大きいですね。
下の写真は同ブランドのパップテント「炎幕DX」と比較したものです。
炎幕DXと違い収納袋がコンプレッション出来ないのでサイズがほぼ一緒か、パンダTC+の方が大きい印象すらあります。
(→関連記事:テンマクデザインの炎幕DXが凄く良い)
■雨に弱い
パンダTC+そのものと言うより、非自立型モノポールテントだと仕方ない事ですがタープを使わないと雨に凄く弱いです。
モノポールテントの中では、まだスカートがあり裾部分からの雨の跳ね返りが入ってくることが少ない分、多少マシな方かも知れませんが、形状的に雨が降っている時にテントの出入りをするとテント内に雨が入り込んでしまいますし、換気も上部のベンチレーターのみになるのでどうしても雨に弱いと言わざるをえません。
(→関連記事:初心者の為の雨キャンプの話)
(→目次に戻る)
★まとめ
パンダTC+を買って実際に使ってみた素直な感想を言うと、
パンダTC+ならではの分厚いTC生地+スカートは見た目が素晴らしいだけでは無く、機能性としても優れています。しかしその反面、"コンパクト軽量で手軽"というパンダテント最大の長所をこの分厚いTC生地が台無しにしてしまっている様に感じました。
またモノポールテントは雨に弱いという事で、タープも合わせて用意したいですが、そうすると"収納サイズが大きい、重い"というデメリットにタープまで加わりデメリットをさらに助長し、"設営・撤収がラク"というメリットも薄れてしまいます。
今まで同ブランドの「炎幕DX」を使ってきた私からすると、パンダTC+とタープを持って行く位なら、収納サイズや重さ、設営や撤収のし易さでは最初からタープ機能がある炎幕DXを持って行った方が良いと感じました。
少し辛口目になってしまいましたが、パンダTC+はもちろん良いテントですが、正直なところこのテントはパンダ独自の持ち味が薄れてしまっている様に感じました。
私個人としてはパンダテントを買うなら「パンダTC+」よりも「パンダ(無印)」か「パンダライト」をオススメしたいです。
(→目次に戻る)
★最後に
最後の最後で辛口な記事にしてしまった感じですが、キャンプというのは利便性、機能性だけを求めるものではありません。
その点パンダTC+は生地の質感も非常に良く、そしてオシャレで可愛い形状的をしており
愛せる要素の多いテントに思えます、もちろん利便性や機能性についてもメリットの項目で書いた通り多くの長所があり、買って損する様なテントでは決してありません、皆さん一度検討してみてはどうでしょうか。
*****
と、いう事です。
それでは皆さん、良いアウトドアライフを!ではまた!
合わせて↓この記事もどうですか?
ムーンライトテントについて
※クリックしてもらえれば励みになります
メモ:今回の記事の文字数32,687文字(原稿用紙82枚分)