初心者の為の焚火の話

キャラメルキャンディキャンパーにアクセス頂きありがとうございます。
管理者のHagarieです、皆さん、こんにちは!
ここ数ヶ月胃潰瘍で苦しんでいましたが、先日だいぶ治ってきた事に気が付きました。今まで平日は毎日「うどん」「パン」「豆腐」をローテーションで食べて過ごしてきましたが、そのリバウンドでしょうか、食欲が止まりません。毎日、通勤経路にある「餃子の王将」に通い一食2000円近く食べています。「油」=「旨み」なのです。
これは世界の真理。
世界の真理を解き明かしてしまった私は逆流性食道炎というスキルの会得に成功しました。
...私も知りませんでしたが、どうやらこの身体の持ち主は、かなり単細胞の様です...。

という事で今回は「焚火」についての記事を書きたいと思います。焚火については、このBlogを立ち上げたばかりの頃、一度記事にした事があります。最近寒くなってきた為でしょうか、その記事のアクセス数がグングン伸びてきています。しかしその記事は自分で言うのもアレなんですが、記事が二つに分かれている上、非常に分かり難かった記事なので、今回はそれの"再編集"や"差し替え"という意味で記事を書いていこうと思います。
10月に寝袋の記事についても同様に書き直しを行ないましたが、こんな感じで徐々にCaramel Candy Camperをより良き(そして検索にも引っ掛かり易い)Blogにしていこうと考えています。今後とも何卒宜しくお願い致します。
★焚火について
焚火目当てにキャンプに行く人も多いと聞く位、焚火って人気ですよね、最近では焚火用フィールドギアも増え、だいぶ焚火を行い易い環境が整ってきました。しかし私個人としては正直、面倒臭くてやらない時もあります。特にソロキャンプの時は尚更で準備も面倒臭いし、やったらやったで顔も乾燥するし、汚れるし、臭くなるし、暖を取るならヒーターを利用したほうが断然便利、合理的に考えてしまうとあえて焚火のするメリットなんてあまり無いのです。(→関連記事:冬キャンプに向けてヒーターの話)
しかし、そんな私でもデメリットを跳ね除けてでも、焚火したくなるキャンプ場はあるし、焚火したくなる夜はあります。特にソロキャンプの時は尚更です。本当に不思議。
焚火の歴史ですが人類は50万年前には既に焚火を行なっていたそうです。火を焚く事で、獣から身を守ったり、加熱調理が可能になったり、焚火こそが文明化のキッカケだったと言われています。つまり焚火を楽しめた猿だけが人類になれたと言う事です、逆に焚火を楽しめなかった猿は全て猛獣に捕食されました、という事で現生人類はみんな焚火を楽しめる遺伝子があるんですよ、きっと。
極端な事を言えば我々は焚火さえやってれば幸せハッピーなんです。
遺伝子には逆らえませんよ。さぁ、焚火を始めましょう。
★焚火?直火?焚火台?
多くのキャンプ場では直火禁止を謳っています、しかし焚火禁止とは謳っていませんね。つまり直火でなければ焚火がOKなのです。
☆直火とは?
じかび。文字の通り、地面で直に焚火をやる行為です。
小中学校で行った林間学校でキャンプファイアをやった事がある方も多いと思います。キャンプファイアは直火が基本ですよね。その影響でしょうか、キャンプをしていない方は年齢を問わず、キャンプの焚火=直火という20世紀的な幻想を抱いています。
環境保護が叫ばれる現代、そんな事許してくれるトコは少ないです。
何故なら直火は以下のデメリットがあります。
「火事のリスクが高い」
「土中の微生物を殺す」
「地面の草花を焼き、焚火跡が残る」
初心者キャンパーが知らずに直火で焚火してしまうのは非常によく目にします。自然を楽しむキャンプで自然破壊するのはもってのほかです。前述で「焚火の歴史は50万年」と謳いましたが、逆に考えれば焚火の跡は50万年経っても消えないという事なんです、必ずルールは守りましょう。
稀ですが直火OKのキャンプ場もあります。私が以前行った千葉県の有野実苑オートキャンプ場のソロキャンプサイトにも焚火を行なえるスペースがありました。
さらに場所によってはこういった専用スペースも無く、どこでも構わず直火で焚火を行なえるキャンプ場もある様です。
☆焚火台とは?
焚火専用の台です。直火禁止のキャンプ場で焚火をする唯一の手段です。
上述した通り、直火OKのキャンプ場は存在しますが、多くのキャンプ場では直火は禁止されています。基本的に直火での焚火は出来ないもの考え焚火をやりたければ焚火台を用意してください。
☆焚火台選びの注意点

ユニフレームのファイアスタンドをはじめとするメッシュタイプの焚火台、これらは軽くコンパクトに折り畳め、空気の取り入れも優れ、燃焼効率も抜群で、非常に使い勝手の良い焚火台ですが、近年、徐々にですが、これらメッシュタイプの焚火台を禁止するキャンプが増えています。理由としてはメッシュから火の粉が落ち、サイトの地面の芝生を焦がしてしまうトラブルが相次いでいる為の様です。
実際にはメッシュタイプだけでは無く、通常タイプの焚火台でも輻射熱により、焚火台下の芝や植物を殺してしまう事があるそうです、キャンプサイトの芝生が四角形に枯れている光景を見た事はありませんか?それは焚火台が原因だそうです。
焚火台によっては地面への輻射熱防止等のダメージを軽減する「ベースプレート」というものがあります、今後の焚火情勢の為にも是非活用しましょう。

しかし多くの焚火台は「そんなベースプレートなんか無いぞ」というのが多い思われます。そういった場合、多くのキャンパーさんは溶接用スパッタシートと呼ばれる難燃耐熱性のあるシートを利用しているようです。
(→関連記事:長瀞キャンプヴィレッジで散々なソロキャンプ)
★焚火のやり方
それでは簡単にですが焚火のやり方について紹介したいと思います。
☆下準備
★焚火予定地周辺から燃え易いものを取り除いてください。
燃え易そうなギアが近くにありませんか?焚火が爆ぜて火の粉が掛かるとそこから引火してしまうかも知れませんよ。また地面に落ちている落ち葉や枯れ草等も可能な限り退かしましょう、特に秋から冬にかけては空気が乾燥し風の強い日も多く延焼拡大が発生し易い気象条件となっており油断している危険です。
★焚火台設置の安定性
焚火台は上に薪を載せる都合上、トップヘビーで不安定になり易いギアです、何かの拍子に焚火台がひっくり返れば大惨事です。焚火台が不安定じゃないか確認。
★焚火台周辺に水を撒く
コレはやらない人の方が多いですが、出来るだけやってください。芝生サイト等燃え易い地面の場合、上記で述べた通り、何かのキッカケで地面に引火すると芝生表面を結構な速さで火が走ったりもします。水を撒くだけでそれを防げます。
★消火用の水を用意する
少量でも構いませんがいざとなったら消化出来る様、手元に水を用意してください。もちろん飲料用のジュースとかでも構いません、本当にいざと言う時用です。
☆着火の準備
焚き付け、もしくは着火材を利用し、薪に火を着けます。ベテランキャンパーさんの中にはそういったものを用意せず現地調達し、自然の中にあるものを着火に利用する人も居ますが、初心者さんは必ず着火材や、焚き付け用の細い薪を用意してください。薪にそのまま火を近づけても燃え上がりません。
☆着火材について
市販されている石油由来の着火材が確実ですが、着火材を自作してみるのも悪くありません、有名なのは脱脂綿にワセリンを染み込ませたもので、これは火持ちも良く、そして市販の着火材よりも安価に製作が出来ます。
また、あえてそういった石油由来の着火材では無く、松などの油を多く含む木材「ファットウッド」を利用するのも面白いかもしれません。
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ファットウッドは石油由来の着火材に引けを取らないくらい着火性が良く、また火持ちも良いです。独特の松脂臭がしますがオススメです。松脂臭も慣れれば良い匂い。
☆着火材を忘れた場合
初心者にありがちなミスですが、着火材等の存在は知っているものの必須とは知らずに、薪に直接火が付くと思っていて、いざやろうとしても火が付かず焚火を始められないパターンがあります。
仮にそれらを忘れてしまった場合でもシースナイフさえ持っていれば大丈夫、太い薪をバトニングで細くし焚き付けに出来たり、さらにそれからフェザースティックを作れたり色々役に立ちます。キャンプで焚火をするならナイフを持っていってみては如何でしょうか。(→関連記事:初心者の為のナイフの話)
着火材も無ければ、ナイフも無い、あるのは太い薪だけ。そんな時でも安心してください、アウトドアでは不足は工夫の補うものです、以下の物が現地調達な着火材です。
・現地調達出来る着火材
★スギの枯れ葉
焚きつけの現地調達の定番といえばコレ。茶色く枯れて乾燥して硬いものを拾うこと。はじめは煙を大量に出しますが、次第に燃え上がり、火力も十分に得られます。
★松ぼっくり
スギの枯れ葉と同じくらい良く焚き付けに利用されています。乾いていればライターやマッチでも簡単に着火し、火持ちも良く、着火材としても燃料としても重宝します。なんとなく寒い季節限定かと思いきや、意外にも一年中新鮮なのが落ちています。
★松の枯れ葉
針状の葉っぱです、良く落ちているもののその葉っぱの形状から乾いた松の葉を焚きつけで使えるほど集めるのは意外と大変です。集めるのは大変ですが、松の枯れ葉にも松脂が含まれているので、着火材には最適。高原キャンプ場等ではスギの枯れ葉よりも目にしますね。
★樺の樹皮
松の木同様、樹脂を多く含み、非常に燃え易く、火持ちも悪くありません。
★麻紐
私はまだ野生の麻紐をまだ見た事が無いので現地調達とは少し違うと思いますが、麻紐をキャンプ道具に巻き付けておいたり、荷造りの紐として利用しておけば、いざと言う時に麻紐をほぐすと丁度良い着火材料、火口(ほくち)として使えます。

☆着火、そして焚火へ
着火材を中心に上の写真の様な焚き付け用の細い薪を使って井桁を組むと簡単に高い火力が得られます。
焚き付けに火が付いたらあとはその火を徐々に大きくしていくだけです。
さらに火を自在に操りたいなら火吹き棒、所謂「ファイアーブラスター」が便利です。数年前まで殆ど市販されていませんでしたが、非常に便利と広まり、今では安価に購入出来る様になりました。使うまでこの便利さが分かりませんが使ってみると効果に驚きます。
焚き付けから少し大きい薪に火を着けます。
徐々に薪をくべていきます。
もうこのサイズの火になれば安心です、火持ちの良い太い薪を投入しても良いでしょうし、焚火料理をしたいならそのまま熾火にするのも良いでしょう。熾き火であれば調理器具にも煤が付きづらく、炭火の様に扱えます。

広葉樹の薪を使っているなら煙に燻しながら肉を焼いてみましょう、簡易的ですが燻製っぽい風味になったりします。こういったのもオススメです。

何にしても焚火料理は美味しいです、ガスバーナーで調理したものとは違った美味しさがある様に感じられます(多分それは気のせいだよ)

「油」=「旨み」これは世界の真理。つまりアヒージョは飲み物。
★片付・撤収
火が完全に消えていることを確認してください。消化から数時間経っても灰の中でくすぶっている事はよくあります、気が付かずに燃えるゴミの入れてしまえば火事になってしまいますよ。
可能であれば火消し容器を用意してください。無ければ水を掛けアルミホイルで包んで持ち帰りましょう。もちろん、キャンプ場で処分してくれるところなら処分をお願いしても良いですね。不法投棄は絶対にしないで下さい。不法投棄は長期的に自分達の首を絞めることに繋がります。
ちなみに私はステンレスのコーヒー豆保存容器を火消し壷として利用しています。
他にも塗料缶が安価で密閉出来て評判が良いようです。
直火OKのキャンプ場でも同様で、キャンプ場のサービスによりますが灰は出来るだけ除去してください。自分で石を組みカマドを作った場合は完全に壊さずにある程度、形跡を残したほういいです。そうする事により次のお客さんも同じ場所で焚火をする様になり、無闇にファイアスポットを広げず、まだ環境にやさしいと思います。ただしキャンプ場ごとのルールがあればそれを守ってください。
★最後に
焚火はマナーを守り正しく安全に行ないましょう。
90年代はどこのキャンプ場直火OKが基本だったそうです。しかし、マナーの悪さで火事を招いたりして、今の様な焚火台スタイルが主流になったと聞きました。マナーを守らなければいずれ直火どころか焚火がNGのキャンプ場も増えてしまいます。
どうか、マナーは守ってください。
以上、それでは良い焚火ライフを!ではまた!
ブッシュクラフトとは?
暖は焚火だけ、初めてのソロタープ泊
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