~ 平芯タイプのオイルランタンを芯をいっぱい出しても煤を出なくする改造方法 ~
※当記事は2020年5月17日に一部加筆、修正を行っています。
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先日
「ハリケーンランタンに自作のシェードリフレクターを取り付けると明るい、これは本当に良い物だから作り方も公開するね」みたいな記事を書きました
(→関連記事:ハリケーンランタン自作シェードの作り方)
正直ハリケーンランタン好きな私個人としては
「凄く良い記事を書けたな」という感想なんですが、
あの記事の全然回覧数が増えません。それはもう驚くほどに。
なので今回もきっと驚くほどに回覧数が伸びないでしょう。
なので好き勝手に書いていきたいと思います。
ここは私のBlogなので、このBlogでは私が王様なのです。
という事で今回はハリケーンランタンをはじめとする平芯タイプのオイルランタンを改造して煤を出にくくする方法について記事にしていきたいと思います。
伸びないだろうなー
★煤を出すオイルランプの話
あなたは、
オイルランプから煤が出ているところを見た事はありませんか?自分自身が使っているオイルランプ、もしくは 他の人が使っているオイルランプからモクモクと煤が出ている光景を見た事はありませんか?きっと一度くらいは見た事はあるんじゃないでしょうか?
これはオイルランプを使っている人は判ると思いますが、
煤を出している多くの場合、明るさを求めるあまり「芯の出し過ぎ」になっている事が多いです。芯の出し過ぎのままにすると煤が出るだけでなく、芯自体が燃えて消耗してしまい、その結果、炎が小さくなり、燃焼も不安定になります、逆に
煤が出ない程度に芯を出すと暗くて実用性に欠けてしまいます。
この背反する二つの事柄がオイルランプを使っている上で頭を悩ませます。
私の様に
「オイルランプのポテンシャルなんてそんなもの」と
"思考停止"に陥ってるパターンもあると思います
(→関連記事:オイルランプノススメ)、逆に私の知人にいたのですが、芯もオイル同様に1,2回で無くなる消耗品と考え、ガンガン芯を出し続け、ガンガン煤を出し、
「大量の芯を消耗しながら明るさを維持させる」という
"振り切れている"パターンの人もいます。
思考停止に陥っているパターンの人も、振り切れているパターンの人も、どちらも不幸。
煤を出さずに火を大きく明るく出来たらどんなに良い事か、多分、多くのオイルランプユーザーが考えている事だと思います。
みんなLEDランタン使えばいいのでは?では何故、煤なんて出てしまうのでしょうか。
★なぜオイルランプは煤を出すのか?
前述した通り煤を出すのは
「芯の出し過ぎ」に起因する事が多いですよね。
これは
「不完全燃焼」による煤の発生です。
皆さんご存知の通り、燃焼には
「酸素」と
「温度」が関係しています、中学校で習いましたよね。そのどちらかの条件が満たされないと不完全燃焼を起こし、酸化反応で二酸化炭素になるはずだった炭素が反応途中のまま一酸化炭素や煤として放出されてしまいます。
これをオイルランプに当てはめると、
・燃焼に必要な酸素
焚火だとコレによって不完全燃焼を起こす場合ありますが、オイルランプの場合、周囲の酸素を燃やし尽くすほどの火力が無いので特別な場合を除きクリアしていると考えられます。
・燃焼に必要な温度
これが問題になります、特に燃料が気化し燃える温度に関してです。本来オイルランプは芯により燃料のオイルを吸い上げ、それが熱で気化し空気と混ざり燃焼、灯りとするものですが、
煤が出るほどに芯を伸ばすと、オイルは芯の先まで到達する前に全て燃えてしまいます。
その結果、燃焼に必要な温度を維持出来なくなり、燃料の気化が不安定となり空気と混ざらず、芯自体が燃焼する結果となり、不完全燃焼に陥り、煤が出るという訳です。
上の図は少し大げさに書いていますが、大体こんな感じで、燃料となるオイルが狙った位置まで登りきる前に全て燃焼してしまうのが最大の原因と考えられます。
★どうやったら煤を出さない様に出来るか?
結論から先に言うと下の写真の様に
芯のサイドに金属の板を付けると煤が出難くなります。
作り方を説明する程のものでもありませんが、適当なサイズに切った金属の板を適当に曲げて取り付けただけです。
※ハリケーンランタンの火口の外し方は過去記事(それにつけてもハリケーンランタンの素晴らしさよ)の項目を参照してください。
山小屋ランプも基本は同じだけど、芯が幅広で片側だけに板を付けると反対側に芯が曲がり易いから補助的な小さな板で押さえてみました。
板を付けることで煤が出なくなる理由としては、片側に金属の板を配置すると、金属の板が配置されている側は燃焼が起こらなくなり、燃焼は片側だけとなりますよね。それによって燃料が目的の高さまで消耗せず芯を登ってくる事が出来る様になり、不完全燃焼を起こしづらくなるのです。さらに金属の板そのものも熱を保持する効果があるので燃焼温度低下防止にも繋がるという訳です。
芯を横から見た図
炎の"厚さ"は薄くなりますが"見せかけの炎の大きさ"自体は変わりません。
以上の効果により、本来であれば煤を吐き出し長時間維持出来ない程の炎のサイズでも問題無く維持出来る様になり、ただのハリケーンランタンすらも前記事のシェードリフレクターと合わせることで想像を超えるほどの光量となるのです。
...もちろん上の写真の様な火力にすれば光量だけでなく燃料消費も大幅に増えますし、ここまでしても加圧式ランタンやLEDランタンとは勝負にはなりません。
でも見てください下の写真を。これはハリケーンランタンのみの明かりで照らした写真です。
結構明るくないですか、ずっとロマンアイテムと言われてきたオイルランプに実用性が出てると思いませんか?
★終わりに
以上がオイルランプの煤を出しにくくする方法でした。
以前書いた記事でもお伝えしましたが、オイルランプと言えど火を扱うギアです。誤った改造等を行なうと予想外の事故に繋がる場合も考えられますので、実際に改造を行なう際は十分に注意し作業、点火を行なう様にしてください。
それでは皆さん、良いアウトドアライフを!ではまた!
...この記事も伸びないんだろうなー...
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オイルランプノススメ