それにつけてもハリケーンランタンの素晴らしさよ

~ ハリケーンランタンの素晴らしさを全人類に伝えたい ~
※この記事は2019年9月10日にに加筆・修正を行なっています。
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キャラメルキャンディキャンパーのHagarieです。
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今まで何度か紹介しているハリケーンランタンについて、今回は簡単ですが一つ記事にしようと思います。一部過去の記事と内容が被ってしまうかもしれませんが、ご了承ください。
(関連記事:オイルランプノススメ)
★ハリケーンランタンとは?
ハリケーンランタンは「嵐の中でも消えないランタン」という事からそう呼ばれます。他にも意味合い一緒ですが「ストームランタン」なんて呼ばれる事もありますね。実際に風により消灯してしまう事は殆ど無く、メーカーによっては風速80mでも消えないと謳っいるところもあるほどです。そして後述しますが寒さにも強い構造で、その信頼性の高さから軍隊や探検航海等でも利用されてきました。
現在、キャンプで主流となっている燃料式ランタンは「加圧式ランタン」と呼ばれ、燃料に圧力を掛け、気化させてマントルを光らせる方式が主流ですが、今回紹介するハリケーンランタンはは「非加圧式ランタン」という圧力を掛けず、燃料タンクから毛細管現象で芯を伝ってきた燃料を燃やしているだけという比較的単純な構造でランタン初心者でも扱う事が出来ます。
そのレトロでアンティークな見た目からキャンプのみならず、部屋やお店のインテリアとして利用しているのを良く見ます、また点灯時間の長さから防災の観点からも注目を集めているそうです。
★FEUERHAND(フュアーハンド)について
現在ハリケーンランタンを製造し日本国内で一般流通しているメーカーはロゴス、キャプテンスタッグ、デイツ、ファアーハンドとあるのですが、フェアーハンド以外のメーカーの製品は品質のバラつきが大きくあまりオススメ出来ません。
*****
フェアーハンドは創立1902年のドイツの伝統的なランタンメーカーです。永年に渡りランタンを作り続けており累計生産数数億台という実績と信頼性の高さから、これまでヒマラヤ遠征や航海用、さらにはドイツをはじめスイス、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、オーストリア、デンマーク各国の軍用としても採用されています。また、その基本設計は100年以上変わらず今ではランタンのステレオタイプなイメージとなっています。

個人的にデイツのハリケーンランタンのデザインが好きなのですが、タンクからのオイル漏れを起こしたとのレビューを多く見るのでやはりオススメは出来ません。

私もそういった事情を天秤に掛け最終的に購入に至ったのはフェアーハンドのハリケーンランタンでした。
という事で今回の記事ではフェアーハンドのハリケーンランタンを中心に語っていきます。
★ハリケーンランタンの構造
ハリケーンランタンのその最も独特の構造であるホヤの左右にある保護バーの様なモノは、実は導通パイプで、燃焼で温まった空気がその導通パイプを通り再度燃焼に利用される構造となっています。

この構造により気温の低い場所でも、暖められた空気を燃焼に使えるので安定した火力を維持する事が可能なのです。
★ハリケーンランタンの性能
今回紹介に使っているフェアーハンドですが、まずサイズが高さ260mm、幅150mmです。
(となりのCB缶は大きさ比較用)
そしてランタンとして一番重要な「明るさ」ですが、
はっきり言って全然明るくありません。
一般的には「5W電球相当」の明るさとの事です。いや、そもそも「5W電球ってどんなモンなのか」って話ですよね。F値とか絞りは分かりませんが写真で説明するとコレくらいです。
テーブルランプとして使う場合はウィンドウスクリーンで囲めば少し明るくなります。
...あれ?ウィンドスクリーンで囲んだ場合明るくなる気がしてましたが、比較するとそんな事無いかも知れませんね。
まぁ、でもこの暗さがキャンプでは良いんですよ。それにこれは生の裸火ですからね、少し小さいですが焚火に似た様なリラックス効果があるんじゃないでしょうか。きっと、そんな気がします。なので激しい明るさは逆に邪魔になるんですよ、この暗さが良いんです。
そう、これがきっとロマンってヤツですよ。
そして燃料満載なら20時間は持ちます。
18~23時まで使用すると考えて一日5時間、4泊分に相当します。
★燃料のはなし
まず燃料についてですが、灯油が一般的です。ガソリンランタンがホワイトガソリンを燃料にするのと一緒で、オイルランタンは灯油が燃料となります。灯油と言ってもガソリンスタンドで売っている普通の一般灯油では無く、添加物、不純物の少ない"高純度白灯油"という物を使うのが一般的で、高純度白灯油はホームセンターなんかで売られいます。※一応、高純度白灯油でなく一般的な灯油を使っても明かりは灯りますが煤が出易くメンテが大変になります。高純度白灯油と一般の灯油を1:1くらいの割合で混ぜて小さく点灯させると煤が出ない裏技がありますがそこは自己責任で。
他には"パラフィンオイル"というものがあり、これも煤が出難く、また引火点が高く事故を起こしづらく、しかも高純度白灯油よりも少し価格が安いので高純度白灯油よりもこちらをオススメします。さらに防虫効果が付加された物もあり蚊取線香代わりになったりもします。(関連記事:キャンプでの虫除けの話(燃料編))
燃料補給についてですがVARGOのアルコールフューエルボトルをオススメします。
これは小さく携帯性に優れ、注油ノズルがキャップに折り畳まれて収納されているので燃料を注ぎ易く、収納時も邪魔になりません。
使い方は簡単、燃料を注ぎたいときは、
キャップに付いているノズルを持ち上げる事で燃料を注ぐ事が出来て、
戻す事で燃料が出なくなります。ZIPPOのオイル缶みたいな構造です。
燃料の抜き取りについてです。ハリケーンランタンはその燃費の良さから燃料が余ってしまう事がしばしばあります。そういった場合、燃料を抜き取る必要があります。正直燃料を入れっぱなしでも「タンクが腐食した」とか「燃料が腐って煤が出まくる」とかそんな話は聞いた事がありませんので入れっぱなしでも良い様な気がしなくも無いですが、念の為抜いておきましょう。他の皆さんも抜いていましたよ。
その際はランタンを傾けて抜いてもいいですが、こぼしたり、落下させたりとリスクが高いのでシリコンチューブ付きシリンダポンプをオススメします。
★着火
着火する際は、燃料を入れてから5分以上待ち十分に芯に燃料を染み込ませた状態にし、下の写真のレバーを下げ、ホヤが持ち上げ、直接芯にマッチやライターで着火を行なってください(→関連記事:着火はマッチがイイ!)

この時に完全にレバーを下げきってしまうと戻すのに意外と力が必要なので、着火する際は、完全にレバーを下げずに着火出来る程度の隙間を開けレバーをそこで押さえておき、片手で火を着けるのが比較的楽で安全に火をつける方法です。
また芯の出代ですが、0.5~2mm程度がベターです。それ以上だとやや明るさは増しますが芯の消耗が激しく、そしてパラフィンオイルを使用していても煤が出ることがあり実用的ではなくなってしまいます。
「え?こんくらいしか芯出してないけど燃えるかな?」
「え?火小さくない?何これ暗くない?え?え?」
と思うかもしれませんが
安心してください。
何も心配要りません。
ハリケーンランタンのポテンシャルはその程度です。
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:
少し余談です。
ちなみに芯の不完全燃焼防止の改造(→関連記事:ハリケーンランタンを改造して煤を出難くする)と自作シェードリフレクター(→関連記事:ハリケーンランタン自作シェードの作り方)を組み合わせることにより、明るさは改善出来ます。
下の写真はハリケーンランタンのみで照らした写真です。明るいとは言い難いですが、必要十分な光量は確保出来てるのが分かると思います。
改造してみるのも面白いですよ
★メンテナンス
構造が単純で壊れ知らずのハリケーンランタンと言えどホヤは汚れるし、芯だっていつか尽きてしまいます。メンテナンスの仕方を説明します。
まず天辺の金具を引っ張ります。
勘違いし易いですがココの金具はランタンを吊るす為のものではありません。
ココの金具を引っ張ると上部構造が持ち上がります。
上からの押さえがなくなりホヤ部分がフリーになります。
ホヤ部分はヒンジ構造で本体に繋がっており寝かす事が出来ます。
この状態でホヤの清掃や交換が行なえます。
さらに芯の交換や燃料タンク内を掃除する場合は、バーナー部を時計回りに回し、下の写真の金具を外します。

バーナー部が取り外せるので、芯の交換も燃料タンクも掃除し放題です。
ちなみに芯は幅12mm。4分芯です。
★収納
ハリケーンランタンの収納にはスノーピークのギガパワーBFランタンの収納ケースがピッタリという記事をよく見ますね。その影響か知りませんがWILD-1なんかだとフェアーハンドの隣とかにギガパワーBFランタンの収納ケースを置いてたりしますよね。

しかし、そもそもギガパワーBFランタンの収納ケース自体の形状が悪く、車載時の収まりが悪く、そしてまたケース内に無駄に緩衝材なんかが入っているせいで燃料等を入れられません。なので私個人としてはこれはあまりオススメ出来ません。
私がオススメしたいのはコレ。
ソトのランタン用収納ケース ST-2106
価格も安く、手に入れ易く、そして他にも色々と物が入ります。
上で紹介したフューエルボトル、シリコンチューブ付きシリンダポンプも収まりますよ。
問題無く蓋も閉まりますよ。
という事です。
今までハリケーンランタンの素晴らしさを少し紹介した記事は何回か書いたと思うんですが、しっかりとまとめていなかったので今回こうして記事にしました。
如何でしたでしょうか、ハリケーンランタンと言うロマンアイテム、是非導入を検討してみては如何でしょうか?
さぁ、皆さん良いアウトドアライフを!ではまた!
不便さを楽しむ(照明について)
ハリケーンも良いけどカンブリアンランタンも良いんじゃないかな
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この記事へのコメント
☆燃料のはなし
にて灯油について書かれていますが
「白灯油」一号灯油は一般的に使われる灯油の事では?
ガソリンの白ガス赤ガスと混同されてませんか?
にて灯油について書かれていますが
「白灯油」一号灯油は一般的に使われる灯油の事では?
ガソリンの白ガス赤ガスと混同されてませんか?
ご指摘ありがとうございました!
確かに灯油について調べてみるとご指摘の通り白灯油は一号灯油という括りで一般的な灯油の事ですね、勘違いをしていました。
早速、記事を訂正させて頂きます。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
確かに灯油について調べてみるとご指摘の通り白灯油は一号灯油という括りで一般的な灯油の事ですね、勘違いをしていました。
早速、記事を訂正させて頂きます。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
初めまして1959年生まれのジジィです。
オイルランタン 風情を楽しむためには良いです!ネ!
小2から11年のボーイスカウトとその後の自衛官
時代に使用した事はもちろん無かった 焚き火と
同様の癒しビームなんでしょう。コロナ過で栃木県の
山小屋に行けず今回もう一つ仕入れて改造予定です。
参考にさせて頂きます。
ありがとうございます。
オイルランタン 風情を楽しむためには良いです!ネ!
小2から11年のボーイスカウトとその後の自衛官
時代に使用した事はもちろん無かった 焚き火と
同様の癒しビームなんでしょう。コロナ過で栃木県の
山小屋に行けず今回もう一つ仕入れて改造予定です。
参考にさせて頂きます。
ありがとうございます。